第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和5年度(2023年)上期
問41 (電力 問19)
問題文
S−A間を流れる電流の値[A]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和5年度(2023年)上期 問41(電力 問19) (訂正依頼・報告はこちら)
S−A間を流れる電流の値[A]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。

- 405
- 420
- 435
- 450
- 465
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
点A、点B、点Cを流れる電流を求めていきます。
IA=200×(0.8-j0.6)=160-j120
IB=100×(0.6-j0.8)=60-j80
IC=200
ここで、合成電流ISAを求めます。
ISA=420-j200
|ISA|=√(4202+2002)=465[A]
参考になった数10
この解説の修正を提案する
02
三相3線式高圧配電線の電圧降下に関する計算問題となります。
この問題で問われているS−A間を流れる電流を求めるには、A点、B点及びC点それぞれに流れる電流値を求めていく必要があります。まずはそれぞれの条件を整理していきます。
【点A】‥負荷電流200A、力率(遅れ)=cosθ=0.8、sinθ=√12-0.82=0.6
【点B】‥負荷電流100A、力率(遅れ)=cosθ=0.6、sinθ=√12-0.62=0.8
【点B】‥負荷電流200A、力率(遅れ)=cosθ=1.0、sinθ=0
以上を踏まえて各点の電流を求めていきます。
それぞれの点の電流値は以下のようになります。
・IA=200×(cosθ-jsinθ)=200×(0.8-j0.6)=160-j120[A]
・IB=100×(cosθ-jsinθ)=100×(0.6-j0.8)=60-j80[A]
・IC=200×(cosθ-jsinθ)=200×(1.0-j0)=200[A]
※以上の結果より、実数部と虚数(j)部を合計した複素数は次のようになります。
・ISA=420+j200[A]‥①
上記①式を計算すると次のような値になります。
・ISA=√4202+2002=√176400+40000=√216400≒465.1[A]
よってS−A間を流れる電流の値465[A]となります。
解説の冒頭の内容の数値と一致するので適切です。
電験3種の計算問題には複素数に関する問題が度々出題されているので、苦手な方は基本から勉強されることをお薦め致します。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
03
三相高圧配電線に流れる電流値を求める計算問題です。
◆A点、B点、C点の無効力率sinθを求めます
sinθA=√(1-cos2θA)=√(1-0.82)=0.6
sinθB=√(1-cos2θB)=√(1-0.62)=0.8
sinθC=√(1-cos2θC)=√(1-12)=0
◆A点、B点、C点の複素電流値Iを求めます
※以下、ベクトルのある記号は太字で示しています
IA=IA(cosθA-jsinθA)
=200✕(0.8-j0.6)
=160-j120[A]
IB=IB(cosθB-jsinθB)
=100✕(0.6-j0.8)
=60-j80[A]
IC=IC(cosθC-jsinθC)
=200✕(1-j0)
=200[A]
◆S-A間の電流ISとその大きさを求めます
IS=IA+IB+IC
=160-j120+60-j80+200
=420-j200
IS=√(4202+2002)
≒465.2[A]
したがって、最も近い選択肢は465[A]となります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問40)へ
令和5年度(2023年)上期 問題一覧
次の問題(問42)へ