2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)前期
1 問9
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)前期 1 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所における次の記述に該当する中性点接地方式として、適当なものはどれか。
「電線路や変圧器の絶縁を軽減できるが、地絡電流が大きくなり、通信線への誘導障害が発生する欠点がある。」
「電線路や変圧器の絶縁を軽減できるが、地絡電流が大きくなり、通信線への誘導障害が発生する欠点がある。」
- 非接地方式
- 直接接地方式
- 高抵抗接地方式
- 消弧リアクトル接地方式
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この過去問の解説 (3件)
01
このうち直接接地方式は、中性点を直接接地する方式であり、異常電圧の発生を減らせ、絶縁を軽減できます。
しかし、地絡事故時には地絡電流が大きくなり、通信線への誘導障害が大きくなります。
これは問題で述べている通りであり、正解は、2 です。
以下、他の中性点接地方式について概述します。
非接地方式とは、中性点を接地しない方法であり、接地に関わる工事を減らせることや事故時も通信線への誘導障害が少ないという利点があります。
しかし、事故時に異常電圧が発生する可能性があり、絶縁を十分に確保しなければなりません。
高抵抗接地方式は、抵抗を通じて中性点を接地する方式です。
非接地方式と直接接地方式の中間の性質を持ちます。
消弧リアクトル接地方式は、リアクトルを通して接地する方式で、事故時の通信線への誘導障害が少なく、事故による機器の損傷を抑えられる利点があります。
しかし、異常電圧発生の可能性があり、絶縁を十分に確保しなければなりません。
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02
1 .非接地方式 → 不適当です。
対地静電容量が小さく、地絡電流が小さくなるため、通信線への電磁誘導障害が生じにくくなります。
ただし、間欠アークによる異常電圧が発生する場合があります。
2 .直接接地方式 → 適当です。
事故時の地絡電流が大きいため、保護継電器の動作が確実になりますが、地絡電流が大きいので、機器への衝撃や損傷、通信線に大きな誘導障害を与えてしまいます。
3 .高抵抗接地方式 → 不適当です。
直接接地方式と比べると、1線地絡時の地絡電流は小いため、通信線に対する誘導障害は少なくなります。
4 .消弧リアクトル接地方式 → 不適当です。
対地容量とリアクトルの共振作用により地落電流がゼロになり、アークが自然消弧します。これにより線路や機器に与える影響は小さくなります。
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03
地絡電流が大きくなるのは、中性点を大地に直接流すからです。したがって、中性点から大地までの抵抗値が一番低い、直接接地方式が正解になります。
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