2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問34 (ユニットD 問5)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問34(ユニットD 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道線路の軌道に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ガードレールは、脱線事故の防止のために用いられる。
  • トングレールは、分岐器のポイント部に用いられる。
  • サードレールは、車両からの帰線として用いられる。
  • リードレールは、分岐器のポイントとクロッシングとを連絡するために用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

鉄道の線路のしくみについて、それぞれ確認します。

選択肢1. ガードレールは、脱線事故の防止のために用いられる。

ガードレールとは、脱線を防ぐために線路に取り付けられるもので、この使い方は適切です。

選択肢2. トングレールは、分岐器のポイント部に用いられる。

トングレールとは、列車が走る方向を切り替えるポイントの部分にある動くレールのことで、この使い方は適切です。

選択肢3. サードレールは、車両からの帰線として用いられる。

サードレールとは、電車に電気を送るための3本目のレールで、電気を送るためのものであり、

電気を戻す(帰線)目的ではありません。この記述は適切ではありません。

この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢4. リードレールは、分岐器のポイントとクロッシングとを連絡するために用いられる。

リードレールとは、線路の分岐するポイントと交差部分(クロッシング)をつなぐためのレールです。この使い方は適切です。

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02

鉄道線路の軌道に関する問題です。

 

本問は、鉄道の分岐器の構成に関する問題です。

分岐器は、ポイント部、リード部、クロッシング部で構成され、構造上の欠点には次の点があります。

・車両の衝撃で起こる、とグルレールへの車輪が乗り移る箇所

・クロッシング部での結線部

 

ポイント部、リード部、クロッシング部を簡単に解説します。

・ポイント部では、トングレールが移動することで、車両の進行方向を振り分けます。

転てつ棒が左右レールの間隔を保ち、転換装置で転換します。

・リード部では、ポイント部とクロッシング部をリードレールが連絡をします。

・クロッシング部では、固定クロッシングと可動クロッシングがあります。

固定クロッシングでは、V字形のノーズレールとX字形のウイングレールがあり、車両が通過するとき、ノーズレールの先端に車輪が当たります。

可動クロッシングでは、ノーズレールとウイングレール間の結線部がなくなるように、可動レールを設けています。

選択肢1. ガードレールは、脱線事故の防止のために用いられる。

問題文通りの内容です

 

ガードレールは、脱線防止や脱線時の重大事故防止」のために、本線レールに並行に敷設されたレールです。

急勾配の曲線や橋梁のような重要構造物には脱線防止用ガードレール、踏切道には踏切ガードレールが敷設されます。

選択肢2. トングレールは、分岐器のポイント部に用いられる。

問題文通りの内容です

 

トングレールは、ポイント部に用いられる先端がとがっていて転換されるレールです。

選択肢3. サードレールは、車両からの帰線として用いられる。

サードレールは、車両に電力を供給するため、走向レールの脇に設置される導電レールです

 

サードレールには、人が容易に触れることが無いように、防護設備を設け、サードレールと防護設備との間隔は、75ミリメートル以上とします。

選択肢4. リードレールは、分岐器のポイントとクロッシングとを連絡するために用いられる。

問題文通りの内容です

 

リードレールは、トングレール後端とクロッシング前端をつなぐレールです。

まとめ

鉄道の分岐器については、図を基に説明を加えないと分からないと思いますが、図が掛けないため、簡単な解説で終了します。

なお、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」と「鉄道に関する技術上の基準を定める省令等の解釈基準について」に細かな規定がありますので、詳しいことを知りたいときは参照してください。

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