FP3級の過去問
2018年9月
実技 問65

正解は2です。

1) 株価収益率（PER）は下記の式で表され、値が低い方が割安です。
　　株価収益率 ＝ 株価 ÷ 1株当たりの純利益
　SX株式会社のPERは 810円 / 62円 = 13.06 なので、日経平均採用銘柄の平均（13.81）より低いため割安です。

2) 株価純資産倍率（PBR）は下記の式で表され、値が低い方が割安です。
　　株価純資産倍率 ＝ 株価 ÷ 1株当たりの純資産
　SX株式会社のPBRは 810円 / 580円 = 1.4 なので、東京証券取引所市場第1部（東証1部）全銘柄の平均（1.34）より高いため割高です。

3) 配当利回り（％）は下記の式で表されます。
　　配当利回り ＝ 1株当たりの配当金 ÷ 株価×100
　SX株式会社の配当利回りは 16円 / 810円 = 0.01975 = 1.98% なので、ジャスダック全銘柄の平均（予想ベース）より高いです。

・設問の抜粋（選択肢1）
「PER」(株価収益率)の計算には、
株価と(純)利益のデータが必要です。
一般に、予想されている数値を使用します。

（PER（株価収益率）は、｢株価÷１株当たり当期純利益｣で計算します。株価を１株当たり当期純利益で割ることで、求めることができます。）

（資料より）
日経平均採用銘柄　予想「PER」(株価収益率)　13.81倍
SX株式会社の株価　予想　810円
SX株式会社の1株あたり純利益　今期予想　62円
・SX株式会社のPERの計算
「810円÷62円」≒13.06倍

日経平均採用銘柄の「PER」は13.81であり、
SX株式会社のPERが13.06倍ですので、
PER（予想ベース）で比較した場合、

「（数値が小さく）割安なのは、SX株式会社」のほうです。

・設問の抜粋（選択肢2）
「PBR」(株価純資産倍率)の計算には、
株価と(純)資産のデータが必要です。

（PBRは、｢株価÷１株当たり純資産｣で、計算します。
株価を１株当たり純資産で割ることで、求めることができます。）

（資料より）
東証上場全銘柄（第一部）「PBR」　1.34倍
SX株式会社の株価　予想　810円
SX株式会社の1株あたり純資産　今期末　580円
・SX株式会社のPBRの計算
「810円÷580円」≒1.40倍

東京証券取引所市場（第一部）上場全銘柄の「PBR」は1.34倍、
SX株式会社のPBRが1.40倍ですので、
PBRで比較した場合、

「東証上場全銘柄（第一部）のほうが（数値が小さく）割安」です。
　
・設問の抜粋（選択肢3）
「配当利回り」の計算には、
株価と配当金のデータが必要です。

（配当利回りは、「１株当たり年間配当金÷株価×１００」で、計算します）
ジャスダック市場上場全銘柄　配当利回り　1.38％　
SX株式会社の株価　予想　810円
SX株式会社の１株当たり年間配当金　今期予想　16円

・「配当利回り」の計算
「(16円÷810円)×100」≒1.98％

ジャスダック市場上場全銘柄の配当利回り（単純平均）は1.38％、
SX株式会社の配当利回り（今期予想）が1.98％ですので、
配当利回り（予想ベース）で比較した場合、

ジャスダック市場上場全銘柄の配当利回りよりも、「SX株式会社の配当利回りのほうが（数値が大きく）高い」です。

正解は2です。

1. 株価収益率（ PER ）は、下記算式により求められ、その値が小さいほど割安といえます。

　株価収益率（ PER ）＝株価 ÷ 1株当たり純利益

SX株式会社のPERは13.06倍（810 ÷ 62）であり、日経平均採用銘柄の平均である13.81倍より低いため、相対的に割安であるといえます。

2. 株価純資産倍率（PBR）は、下記算式により求められ、その値が小さいほど割安といえます。

　株価純資産倍率（PBR）＝株価 ÷ 1株当たりの純資産

SX株式会社のPBRは1.40倍（810 ÷ 580）であり、東証一部全銘柄の平均である1.34倍より高いため、相対的に割高であるといえます。よって、本肢は誤りです。

3. 配当利回りは、下記算式により求められます。

　配当利回り＝1株当たり配当金 ÷ 株価 × 100

SX株式会社の配当利回りは1.98%（16÷810×100）であり、ジャスダック全銘柄の平均1.38%より高くなっています。