FP3級の過去問
2019年5月
学科 問13

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問題

FP3級試験 2019年5月 学科 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

一般に、市場金利が上昇すると、それに伴い債券の利回りは上昇し、債券価格も上昇する。
  • 不適

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この過去問の解説 (3件)

01

市場金利の上昇と債券の利回りの流れは、以下のようになります。

金利が上昇します。

金利の低い時に買った債券を持っているよりも、銀行に預けたり、他の資産運用をしようとする人が増え、債券が多く売られます。

その結果、債券価格は下落します。

その価格が下がった債券を買い、償還まで保有した場合、最終利回りは上昇します。

よって、債券価格が下落すると利回りは上昇します。

(例)
表面利率5%、償還期限10年の利付債券を額面100円あたり98円で購入しました。
購入してから5年後に金利が上昇したので、90円で売ることにしました。
その場合の所有期間利回りは、
{5+(90-98)÷5}÷98×100≒3.46%

一方、その安くなった債券を買い、償還まで保有した場合の最終利回りは、
{5+(100-90)÷5}÷90×100≒7.77%

以上のことから、債券価格が下落すると、利回りは上昇すると言えます。

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02

正解は不適です。

市場金利が上昇すると、債権の価格は下落し、債権の利回りは上昇します。

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03

正解は「2.不適」です。

<解説>

一般的には、

市場金利上昇→債券価格下落、債券利回り上昇

市場金利下落→債券価格上昇、債券利回り下落となります。

(例)

①元本100円、利率1%、5年後に償還される債券を保有してるが、売却したい。

②市場金利上昇して

→新しい債券が元本100円、利率2%、5年後の償還という条件で発行されたとする。

   ※債権利回り上昇

③①の債券をわざわざ買ってくれる人はいなくなりました。

 せめて発行市場で債券を購入する条件と同じにしなければ、保有している債券は売れなくなります。

④結果、元本100円で購入しましたが、95円での売却となります。(詳細は下記)

   ※債券価格下落

・市場金利上昇後、発行市場から債券を購入すると・・・

100円で購入し、毎年2円の利子×5年=10円の利子が受け取れる。

・それと同条件にし、保有債券を売却するためには・・・

保有債券は

100円×1%=毎年1円の利子×5年=5円の利子(ここは変更できない)

あとの5円分は、債券自体の価格を下げるしかないので、

債券価格を100円→95円とし、利子と合わせて10円の利益が出るようにする。

(購入者は額面100円の債券を95円で購入、5年で5円の利子+額面100円での償還となるので、利益は10円となる)

これにより、①の債券は発行市場で購入する条件と同じになり、売却できることとなる。

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