FP3級の過去問
2021年5月
学科 問46
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問題
FP3級試験 2021年5月 学科 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
給与所得者が25年間勤務した会社を定年退職し、退職金2,000万円の支給を受けた場合、所得税における退職所得の金額の計算上、退職所得控除額は、( )となる。
- {800万円+70万円×(25年-20年)}×1/2=575万円
- 800万円+40万円×(25年-20年)=1,000万円
- 800万円+70万円×(25年-20年)=1,150万円
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この過去問の解説 (3件)
01
「退職所得控除額」を問う問題です。
退職所得控除額は、
勤続年数20年以下の部分は「40万円」に、
勤続年数20年超の部分は「70万円」に、
それぞれ「勤続年数」を乗じたものとなります。
計算式にすると、
勤続年数20年以下の場合は、
40万円 × 勤続年数 = 退職所得控除額
勤続年数20年超の場合は、
800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20年) = 退職所得控除額
となります。
以上より、選択肢「3」の計算式が正解です。
選択肢「1」は「× 1/2」する必要がありません。
選択肢「2」は「40万円」ではなく「70万円」です(勤続年数20年超の部分は70万円を乗じる)。
尚、退職金をもらったときの退職所得は、
(退職金収入額 − 退職所得控除額) × 1/2 ※
の計算式で求められます。
※ただし、勤続年数が5年以下の特定役員等は ×1/2 しません。
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02
正解は「800万円+70万円×(25年-20年)=1,150万円」です。
退職所得は分離課税です。受け取るときに、退職所得に対して所得税・住民税が源泉徴収されます。
ただし、退職する際「退職所得の受給に関する申告書」を提出していないと、退職金の収入金額×20.42%が源泉徴収されるため、確定申告により精算する必要があります。
退職所得は以下のように計算します。
退職所得 = (収入金額 − 退職所得控除額※) × 1/2
※退職所得控除額の計算式
勤続20年以下の退職所得控除額 = 40万円 × 勤続年数 (最低80万円)
勤続20年以上の退職所得控除額 = 800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20年)
(勤続年数に1年未満の端数がある場合は、1年として計算します。)
問題文に当てはめると、勤続25年ですので、
退職所得控除額 = 800万円 + 70万円 × (25年 − 20年) = 1,150万円
となります。
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03
答えは「800万円+70万円×(25年-20年)=1,150万円」です。
まず、「退職所得控除額」を求める問題だということに注目してください(「退職所得」ではない点に注意しましょう)。
退職によって勤務先から受け取る退職金などの所得を「退職所得」といい、『(収入金額 − 退職所得控除額) × 1/2』の計算式で求めることができます。
そして「退職所得控除額」を求める計算式は勤続年数により異なり、
勤続年数が20年以下の場合は『40万円 × 勤続年数』(最低80万円)
勤続年数が「20年超」の場合は『800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20年)』
となります。
上記の退職所得控除額を求める計算式に問題文の数値を代入すると、
『800万円 + 70万円 × (25年 − 20年) = 1,150万円』
となり、選択肢「800万円+70万円×(25年-20年)=1,150万円」が正解であることがわかります。
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