FP3級の過去問
2021年5月
実技 問62
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問題
FP3級試験 2021年5月 実技 問62 (訂正依頼・報告はこちら)
下記は、住吉家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄[ ア ]~[ ウ ]に入る数値として、誤っているものはどれか。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「ウ:591」です。
(ア)n年目の基本生活費は次のように計算します。
n年目の生活費 = 基準年の生活費 × (1 + 変動率)n
住吉家に当てはめると
3年目の生活費 = 242万円 × (1 + 0.02)3 ≒ 257万円 (万円未満四捨五入)
となります。
(イ)年間収支はその年の収入合計から支出合計を引いた金額となります。
住吉家に当てはめると
1年目の年間収支 = 510万円 − 463万円 = 47万円
となります。
(ウ)金融資産残高は次のように計算します。
金融資産残高 = 前年の金融資産残高 × (1 + 変動率) + その年の年間収支
住吉家に当てはめると
4年目の金融資産残高 = 576万円 × (1 + 0.01) + 15万円 ≒ 597万円 (万円未満四捨五入)
となります。
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02
答えはウ:591です。
まず気をつけることは「誤っているもの」を選択する問題だということです。
意外と引っ掛かりやすいので注意しましょう。
空欄「ウ」の金融資産残高の計算式は、
『その年の貯蓄残高=前年の貯蓄残高 × (1 + 変動率) ± 年間収支』
ですので、これに問題文の数値を代入すると
『576(万円)× (1 + 0.01) + 15(万円)= 596.76』
となり、これを四捨五入して「597(万円)」という答えが出てきます。
選択肢の「ウ」は「591(前年の残高576に今年の収支15を足しただけ)」とあるので、これが誤りであるとわかります。
ちなみに「ア」の基本生活費は、
『n年目の生活費 = 基準年の生活費 × (1 + 変動率)n』
で求められ、これに問題文の数値を代入すると
『242 × (1 + 0.02)3 = 256.81… ≒ 257』で、正しい答えだとわかります。
また「イ」の年間収支は、
『その年の年間収支 = 収入合計 − 支出合計』
で求められ、これに問題文の数値を代入すると
『510 − 463 = 47』で、正しい答えだとわかります。
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03
(ア)2023年(3年目)の基本生活費
変動率2%となっているため、「前年の基本生活費×102%」で計算をします。
2021年(1年目)の場合、「基準年×102%」という計算です。
この計算を2023年(3年目)まで繰り返すと、(ア)= 257 となります。
【計算過程】
・2021年(1年目):242 × 102% = 246.84
・2022年(2年目):246.84 × 102% = 251.7768
・2023年(3年目):251.7768 × 102% = 256.8123 ≒ 257
※計算結果は万円未満を四捨五入
(イ)2021年(1年目)の年間収支
年間収支は「収入-支出」で計算できます。
収入合計(510)- 支出合計(463)= 47 が(イ)となります。
(ウ)2024年(4年目)の金融資産残高
金融資産残高は、「金融資産に利子を加え、収支余剰を追加する」ことで計算できます。
金融資産残高の変動率は1%のため、利子は「前年の金融資産残高×101%」で計算します。
576(2023年金融資産残高)× 101%(変動率)+ 15(2021年の年間収支(イ))≒ 597
※計算結果は万円未満を四捨五入
となります。
よって、正解(不適切なもの)は「3」です。
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