FP3級の過去問
2021年5月
実技 問78

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問題

FP3級試験 2021年5月 実技 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

<設例>

翔太さんは、個人型確定拠出年金(以下「iDeCo」という)について、FPの馬場さんに質問をした。iDeCoに関する馬場さんの次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 「iDeCoに加入した場合、支払った掛金は、小規模企業共済等掛金控除として税額控除の対象となります。」
  • 「iDeCoの年金資産は、原則として60歳になるまで引き出すことができません。」
  • 「国民年金の第3号被保険者である桃子さんは、iDeCoの加入対象者となります。」

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この過去問の解説 (3件)

01

「確定拠出年金」は、掛金の額をあらかじめ決めておき、将来もらえる年金の額は加入者個人の運用次第で増減するタイプの年金です(拠出額が確定している制度です)。

確定拠出年金には、企業型と個人型があり、個人型確定拠出年金を「iDeCo」といいます。

選択肢1. 「iDeCoに加入した場合、支払った掛金は、小規模企業共済等掛金控除として税額控除の対象となります。」

不適切です。

掛金は、「税額控除」ではなく、小規模企業共済等掛金控除として、全額が「所得控除」の対象となります。

選択肢2. 「iDeCoの年金資産は、原則として60歳になるまで引き出すことができません。」

適切です。

馬場さんの説明のとおりです。

選択肢3. 「国民年金の第3号被保険者である桃子さんは、iDeCoの加入対象者となります。」

適切です。

馬場さんの説明のとおりです。

2017年の対象者の拡大により、第3号被保険者はiDeCoに加入できるようになりました。

参考になった数20

02

答えは「iDeCoに加入した場合、支払った掛金は、小規模企業共済等掛金控除として税額控除の対象となります。」です。

不適切なものを選択する問題です。

選択肢1. 「iDeCoに加入した場合、支払った掛金は、小規模企業共済等掛金控除として税額控除の対象となります。」

「個人型確定拠出年金(iDeCo)」とは、一定の掛金を加入者が拠出・運用することで、将来受け取る年金額が変動するタイプの年金制度のことをいいます。

運用結果により受け取る年金額が変動するため、元本より大きく運用益が出ることもあれば、反対に元本割れするリスクもあります。

この制度の特徴として、

「加入者が支払った掛金は、全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となること」

「加入対象は、60歳未満の自営業者等・厚生年金保険の被保険者・専業主婦等(国民年金の第3号被保険者)であること」

「iDeCoで積み立てた金額の引き出しは、原則60歳以降であること」

が挙げられます。

上記の特徴から、「税額控除の対象」という部分が不適切なので、正解となります。

なお、iDeCoの元本割れリスクを抑えるためには、「長期投資(頻繁に動かさない)」と「分散投資(タイプの違う投資商品に資金を分散する)」が有効であるとされています。

参考になった数3

03

1. iDeCoの掛金は、小規模企業共済等掛金控除として、所得控除の対象となります。

2. iDeCoは年金制度の一環となる制度のため、原則として60歳まで引き出すことはできません。

3. 2017年1月から、専業主婦(夫)などの第3号被保険者はiDeCoの加入対象者となりました。

よって正解は、不適切な説明である「1」です。

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