FP3級の過去問
2021年9月
実技 問78
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問題
FP3級試験 2021年9月 実技 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
大地さんは、老後に備え財形年金貯蓄制度を利用している。そこで財形年金貯蓄制度について理解を深めておこうと思い、FPの唐沢さんに質問をした。財形年金貯蓄制度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<設例>
<設例>
- 貯蓄型の財形年金貯蓄(銀行、証券会社などの財形年金貯蓄)は、財形住宅貯蓄と合わせて元本550万円までの利子等が非課税となる。
- 財形年金貯蓄制度は金融機関を通じて1人2契約まで契約することが可能である。
- 財形年金貯蓄制度の積立期間は5年以上必要である。
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この過去問の解説 (4件)
01
財形貯蓄制度には「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」があり、これは非課税措置や財形持家融資を利用できる制度です。
その中の財形年金貯蓄制度は、会社の福利厚生などで従業員が利用でき、老後資金として積立を行うことで貯蓄が可能です。
財形年金貯蓄制度の要件や内容は、以下のようなものがあります。
・年齢要件:55歳未満
・最低積立期間:5年以上
・積立限度額:財形住宅貯蓄と合せて元利合計550万円(保険商品の場合は払込保険料385万円まで)
・契約本数:1契約まで
1人2以上の契約はできないため、正解(不適切なもの)は「2」です。
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02
財形貯蓄制度には 一般財形貯蓄、 財形年金貯蓄、 財形住宅貯蓄 があります。
<一般財形貯蓄>
契約時の年齢は問わない、目的を問わない、使途自由な貯蓄のことです。勤労者が定期的に賃金から天引きにて3年以上積み立てる以外は特に決まりはありません。1人複数契約も可能です。
<財形年金貯蓄>
55歳未満の勤労者が定期的に賃金から天引きにて5年以上積み立て、60歳以降に5年以上の期間にわたって年金として受け取る事により利子等が非課税になる制度です。1人1契約
<財形住宅貯蓄>
55歳未満の勤労者が自分が住むための家の購入、住宅の増改築のための資金を定期的に賃金から天引きにて5年以上積み立て貯蓄することでき、利子等が非課税となる制度です。1人1契約
適切 です。
財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄と合わせて元本550万円までの利子等が非課税となります。
不適切 です。
財形年金貯蓄制度は1人1契約まで可能です。
適切 です。
財形年金制度は5年以上積み立てる事により利子等が非課税となる制度です。
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03
リスク管理分野から勤労者財産形成促進制度についての出題です。
勤労者の財産形成を支援する財形貯蓄制度には、一般財形、財形住宅、財形年金の3種類があります。
適切です。
貯蓄型の財形年金は、財形住宅と合わせて、元本(預入額+利息)550万円までの利子等が非課税です。
なお、保険型の財形年金は、払込保険料385万円までが非課税です。
「不適切」です。
財形住宅と財形年金は、1人「1契約」までしか契約することができません。
適切です。
財形住宅と財形年金の積立期間は、5年以上必要です。
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04
答えは「財形年金貯蓄制度は金融機関を通じて1人2契約まで契約することが可能である。」です。
不適切なものを選択する問題です。
「財形貯蓄制度」とは、国と会社が連携して、従業員が将来安定した生活を送るための資産形成(貯蓄)を援助する制度で、「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3種類があります。
財形貯蓄制度の一つ、「財形年金貯蓄」は、老後の生活資金のために積み立てる制度で、
「契約締結時に55歳未満の勤労者であること」
「最低5年の積立期間が必要であること」
「1人1契約であること(他の一般財形貯蓄・財形住宅貯蓄との併用は可能)」
「貯蓄型の財形年金貯蓄は、財形住宅貯蓄と合わせて元本550万円までの利子等が非課税となる(保険型の財形年金貯蓄は、払込保険料の累計385万円まで非課税)」
などの特徴があります。
以上のことから、選択肢「財形年金貯蓄制度は金融機関を通じて1人2契約まで契約することが可能である。」の「1人2契約まで契約することが可能である」という部分が不適切なので、これが答えとなります。
ちなみに、「一般財形貯蓄」は貯蓄金の用途や年齢などに特に制限のない財形貯蓄のことです。
「財形住宅貯蓄」はマイホームの購入など住宅資金を形成するために利用する財形貯蓄のことです。
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