FP3級の過去問
2022年5月
実技 問17
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問題
FP3級試験 2022年5月 実技 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
<設例>
明さんと加奈さんは、今後10年間で積立貯蓄をして、長男の直人さんの教育資金として250万円を準備したいと考えている。積立期間中に年利1.0%で複利運用できるものとした場合、250万円を準備するために必要な毎年の積立金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては千円未満を切り上げること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。
明さんと加奈さんは、今後10年間で積立貯蓄をして、長男の直人さんの教育資金として250万円を準備したいと考えている。積立期間中に年利1.0%で複利運用できるものとした場合、250万円を準備するために必要な毎年の積立金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては千円未満を切り上げること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。
- 227,000円
- 239,000円
- 264,000円
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この過去問の解説 (3件)
01
一定の利率で複利運用しながら一定期間後の目標金額を貯めるために、毎年どれだけ積み立てればよいかを求める係数は、「減債基金係数」です。
問題文では、
年利1.0%で複利運用して、10年後に、目標金額250万円を貯めるために、毎年どれだけ積み立てればよいかを求めるのですから
250万円×0.09558(減債基金係数)≒239,000円(千円未満切り上げ)
となります。
(参考)
現価係数とは
将来の目標金額を複利運用で得るためには、現在いくらの元本が必要かを求める係数です。
資本回収係数とは
複利で運用する手持ち資金を一定期間で取り崩していく場合、毎年いくら受け取れるかを求める係数です。
借入金から毎年の返済額を求めるときにも利用します。
「239,000円」が正解です。
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02
この問題では、一定の利率で複利運用しながら10年後に250万円用意するには、
毎月いくら積み立てる必要があるのかを考える必要があります。
その際は「減債基金係数」を使用します。
毎年必要な積立額=将来の目標金額×減債基金係数
毎年必要な積立額=250万円×0.09558
毎年必要な積立額=238,950円
千円未満が切り捨てであるため、239,000円となります。
250万円×0.9053(現価係数)=226,325
千円未満切り捨てで227,000円ですが、
現価係数を使用するのは「将来の額から今の額を求める」際であり、
目標金額のために毎年積み立てる金額を求めているものではないため不適切です。
毎年必要な積立額=将来の目標金額×減債基金係数で求めており、
かつ千円未満を切り捨てているこの解答は適切です。
250万円×0.10558(資産回収係数)=263,950
千円未満切り捨てで264,000円ですが、
資産回収係数を使用するのは「保有資産額から毎年受け取れる年金額」のため、
この解答は不適切です。
今回は「減債基金係数」「現価係数」「資本回収係数」でしたが、
他にも「年金終価係数」「年金現価係数」「終価係数」があります。
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03
各係数の説明です。
・現価係数 - 一定期間複利運用しながら目標額にするために必要な元本を計算するときに使う係数
・資本回収係数 - 現在の元本を複利運用しながら一定期間取り崩す場合の毎年の受け取り金額を計算するときに使う係数
・減債基金係数 - 一定期間後に目標額を用意するために必要な毎年の積み立て金額を計算するときに使う係数
となり、今回は 減債基金係数 になります。
不適切です。
適切です。
将来の目標金額に減債基金係数の数値を掛けて求めます。
250万円×0.09558=238,950円 となり、千円未満は切り上げるので、239,000となります。
不適切です。
年利1.0%で複利運用して10年後250万円を準備するとある通り、毎年増えていくので、250万円より多い金額ではありません。
他にも
・終価係数
・年金終価係数
・年金現価係数 がありますので混同しないようにしましょう。
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