FP3級の過去問
2022年9月
実技 問18
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問題
FP3級試験 2022年9月 実技 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
健吾さんは、通常65歳から支給される老齢基礎年金および老齢厚生年金を繰り下げて受給できることを知り、FPの馬場さんに質問をした。老齢基礎年金および老齢厚生年金の繰下げ受給に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、老齢基礎年金および老齢厚生年金の受給要件は満たしているものとする。
- 老齢基礎年金および老齢厚生年金を繰り下げて受給した場合の年金額は、繰下げ年数1年当たり7%の割合で増額された額となる。
- 老齢基礎年金と老齢厚生年金は、どちらか一方のみを繰り下げて受給することができる。
- 老齢基礎年金および老齢厚生年金を繰り下げて受給した場合には、一生涯増額された年金を受給することになる。
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この過去問の解説 (3件)
01
老齢年金は65歳から支給されるのが原則ですが、老齢年金の受給資格を満たしている人は60歳から貰うことができます。
これを「繰り上げ」と言います。
逆に、66歳以降に遅れてもらうことを「繰り下げ」と言います。
受給額は、繰り上げすると1カ月当たり0.4%または0.5%減額され、繰り下げすると0.7%増額されます。
設問では1年あたりの増額率を聞いていますので、0.7%×12=8.4% となります。
年金の減額・増額は将来にわたって続き、変更や取り消しはできません。
また、繰り上げ・繰り下げした場合は、付加年金も増額・減額されます。
ただし、振替加算や加給年金は通常の額のままです。
繰り上げは、基礎と厚生の両方を繰り上げしないといけませんが、繰り下げはどちらか一方でも可能です。
年金の減額・増額は将来にわたって続き、変更や取り消しはできません。
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02
この問題で覚えておくべきポイントは、
老齢基礎年金と老齢厚生年金の「繰下げ」に関してです。
繰下げとは原則65歳以上から受け取れる年金を65歳以降に受け取る場合のことをさします。
それでは問題を見てみましょう。
繰下げを行うと、「1か月あたり0.7%」の増額となります。
そのため1年だと0.7%×12ヵ月=8.4%となるため、こちらが不適切です。
老齢基礎年金と老齢厚生年金は、どちらか一方のみ先に繰り下げて受給することができます。
そのため、不適切ではありません。
繰上げ、繰下げをした場合は、その増減が一生涯適応されます。
そのため、不適切ではありません。
公的年金に関しては毎回出題されているため、それぞれの種類と条件等を覚えることが大切です。
繰上げは65歳より早く年金を早く受け取ること、繰下げは年金の65歳よりも後に受け取ることです。
繰上げは減額され、繰上げは増額されることを間違えないようにすると良いと思います。
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03
老齢基礎年金・老齢厚生年金は原則として65歳から支給されますが、66歳以降に繰り下げて受給することができます。
不適切です。
老齢基礎年金・老齢厚生年金は、支給開始を1か月遅らせるごとに、「0.7%」増額されます。
75歳まで最大84%増額することができます。
繰下げ増額率=繰下げた月数×0.7% となります。
(1年当たりの増額率は、0.7%×12か月=8.4%となります。)
(参考)
繰上げ受給の減額率
繰上げ受給の減額率=繰り上げた月数×0.4% となります。
適切です。
老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げて受給できます。
(参考)
老齢厚生年金の繰上げは、老齢厚生年金と同時に行う必要があります。
老齢基礎年金のみ繰り上げることは可能です。
適切です。
老齢基礎年金および老齢厚生年金を繰り下げて受給した場合、増額率は一生変わりません。
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