FP3級の過去問 2023年1月 学科 問43
この過去問の解説 (3件)
投資対象企業の株価を比較・評価するには、様々な指標が用いられます。
「PER (Price Earnings Ratio)」は
「株価収益率」のことで、株価が、1株当たりの純利益の何倍かをみる指標です。
PERが低い銘柄ほど、割安と判断されます。
PER(株価収益率)=株価÷1株あたりの純利益 となります。
「PBR (Price Book‐Value Ratio)」は
「株価純資産倍率」のことで、株価が、1株当たりの純資産の何倍かをみる指標です。
PBRが低い銘柄ほど、割安と判断されます。
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株当たりの純資産 となります。
「ROE (Return On Equity)」は
「自己資本利益率」のことで、自己資本に対してどれくらい利益をあげたかをみる指標です。
ROEが高いほど、収益性の高い会社と判断されます。
ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本×100 〔%〕となります。
「PBR」が正解です。
金融資産運用分野から株式の投資指標についての出題です。
株式の収益性、安全性、効率性などを判断する尺度として、企業の財務状態と株価の関連から導き出される株式投資指標が用いられます。
PER(株価収益率)は、企業の利益水準から株価の割安・割高を判断する指標で、
「PER(倍)=株価÷1株当たり純利益」で計算されます。
PBR(株価純資産倍率)は、企業の資産価値から株価の割安・割高を判断する指標で、
「PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産」で計算されます。
ROE(自己資本利益率)は、株主としての投資効率を測る指標で、
「ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100」で計算されます。
設問の「株価を1株当たり純資産で除して算出される株式の投資指標」は、「PBR」です。
株式投資をする際には、様々な手法や判断基準となる「指標」があります。
「PER(株価収益率)」は「株価」が「1株あたり純利益」の何倍になっているかをみる指標で、計算式は『PER(倍)=株価÷1株あたり純利益』です。
この値が低い銘柄ほど「割安」、高い銘柄ほど「割高」といえます。
問題文の「株価を1株当たり純資産で除して算出される」のはPERではないので、この選択肢は間違いです。
「PBR(株価純資産倍率)」は「株価」が「1株あたり純資産」の何倍になっているかをみる指標で、計算式は『PBR(倍)=株価÷1株あたり純資産』です。
この値が低い銘柄ほど「割安」、高い銘柄ほど「割高」といえます。
問題文の「株価を1株当たり純資産で除して算出される」のはPBRなので、この選択肢が正解です。
「ROE(自己資本利益率)」は「株主の出資したお金(自己資本=純資産)」に対してどれだけの「利益」をあげたかをみる指標で、計算式は『ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100』です。
この値が高いということは、効率的な経営をしていると判断できます。
問題文の「株価を1株当たり純資産で除して算出される」のはROEではないので、この選択肢は間違いです。
したがって、答えは「PBR」です。
なお実際に株式投資をする際は、「割安株だから買い」と安易に結論を出さず、同業他社と比較してみたり、そもそもなぜ割安なのかを調べてみたりすることが重要です。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。