FP3級の過去問 2023年1月 学科 問44
この過去問の解説 (3件)
ポートフォリオの目的は、リスクを低減させることです。
同じ値動きをする金融商品に分散投資しても、リスクの低減効果はありません。
投資する資産の値動きが同じかそうでないかを見るには、「相関係数」を利用します。
相関係数は、「-1」~「+1」までの範囲の数値で表されます。
・「-1」に近いほど逆の値動きをするため、相関係数が「-1」である場合、リスク低減効果は最大となります。
・「+1」に近いほど値動きが似ているので、リスクの低減効果は低くなります。
・「0」は無相関で、関係性がないことを示します。
「+1」が正解です。
金融資産運用分野から相関係数についての出題です。
相関係数は、2つの資産の値動きの相関関係の強弱を表すもので、「-1」から「+1」の間の数値で示されます。
相関係数が「+1」の場合、2資産は同じ値動きをしますので、リスクの低減効果はありません。
相関係数が「-1」の場合、2資産は逆の値動きをしますので、リスクの低減効果が最大となります。
相関係数が「0」の場合、2資産は関連性のない値動きをします。
したがって、選択肢のうち「+1」が正解です。
所有する資産の組み合わせを「ポートフォリオ」といい、ポートフォリオのリスク(不確実性)を低減させるには、できるだけ異なる値動きの資産や銘柄を組み合わせる必要があります。
そして「相関係数」とは、組み合わせた資産や銘柄の値動きの相関関係を『-1から+1』までの数値であらわしたもので、相関係数が「-1」に近づく(組み入れた資産や銘柄の値動きが逆)ほどリスク低減効果は大きくなり、「+1」に近づく(組み入れた資産や銘柄の値動きが同じ)ほどリスク低減効果は小さくなります。
異なる2資産からなるポートフォリオにおいてリスクの低減効果が得られない、つまり「全く同じ値動きをしている」ということなので、2資産間の相関係数は「+1」となり、この選択肢が正解です。
異なる2資産からなるポートフォリオにおいてリスクの低減効果が得られないのは、相関係数が「+1」のときなので、この選択肢は間違いです。
異なる2資産からなるポートフォリオにおいてリスクの低減効果が得られないのは、相関係数が「+1」のときなので、この選択肢は間違いです。
したがって、答えは「+1」です。
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