FP3級の過去問
2023年9月
実技 問2

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP3級試験 2023年9月 実技 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

下記は、小山家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄( ア )~( ウ )にあてはまる数値として、誤っているものはどれか。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
問題文の画像
  • (ア)310
  • (イ)203
  • (ウ)841

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

キャッシュフロー表のそれぞれの空欄について、変動率も踏まえて計算していきます。

選択肢1. (ア)310

基本生活費の変動率が2%であり、(ア)の欄が基準年(287万円)から4年後であることを踏まえ、以下のように計算できます。

287×(1+0.02)4≒310.6から、小数点以下を四捨五入すると311万円となります。

よって本問が誤った解答となります。

選択肢2. (イ)203

基準年の収入合計-支出合計=830-627=203となります。

よって正しい解答です。

選択肢3. (ウ)841

前年の金融資産残高が627万円であり、変動率が1%であることを踏まえて計算すると以下のようになります。

627×(1+0.01)+208=841.2となり、小数点以下を四捨五入し、841万円となります。

よって正しい解答です。

参考になった数8

02

この問題で使用する計算式は以下の3つです。

・基本生活費:現在の基本生活費×(1+変動率)n

・年間収支:収入合計-支出合計

・金融資産残高:前年の金融資産残高×(1+変動率)+その年の年間収支

それでは、確認していきましょう。

選択肢1. (ア)310

・基本生活費:現在の基本生活費×(1+変動率)n    ※nは年数です。

・現在(基準年)の基本生活費:287万円

・変動率:2%

4年後の基本生活費:287万円×(1+0.02)4=311万円

万円未満を四捨五入

計算結果と違う数値です。

この選択肢が正しいです。

選択肢2. (イ)203

・年間収支:収入合計-支出合計

・基準年の収入合計:830万円

・基準年の支出合計:627万円

基準年の年間収支:830万円-627万円=203万円

計算結果と同じ数値です。

この選択肢は誤りです。

選択肢3. (ウ)841

・金融資産残高:前年の金融資産残高×(1+変動率)+その年の年間収支

・前年(経過年数1年)の金融資産残高:627万円

・変動率:1%

・その年(経過年数2年)の年間収支:208万円

金融資産残高(経過年数2年):627万円×(1+0.01)+208万円=841万円

万円未満を四捨五入

計算結果と同じ数値です。

この選択肢は誤りです。

まとめ

「基本生活費」「年間収支」「金融資産残高」の計算式を覚えておきましょう。

参考になった数1

03

キャッシュフロー票の計算は、

変動率と何年後かを確認して計算しましょう。

選択肢1. (ア)310

不適切な選択肢です。

キャッシュフロー表から、

・基本生活費:287万円

・変動率:2%

・年数:4年後

が読み取れます。

x年後の金額は、現在の金額×(1+変動率)xですので、

287万円×(1+0.02)4=310.6万円

万円未満を四捨五入して311万円となります。

選択肢2. (イ)203

適切な選択肢です。

キャッシュフロー表から、

・収入合計:830万円

・支出合計:627万円

年間収支は、

830万円-627万円=203万円

となります。

選択肢3. (ウ)841

適切な選択肢です。

キャッシュフロー表から、

・前年金融資産残高:627万円

・変動率:1%

・年間収支:208万円

が読み取れます。

x年後の金融資産残高は、

現在の金融資産残高×(1+変動率)x±年間収支ですので、

627万円×(1+0.01)+208万円=841.27万円

万円未満を四捨五入して841万円となります。

まとめ

キャッシュフロー表の見方、変動率の計算の仕方を

覚えておきましょう。

参考になった数1