FP3級の過去問
2024年1月
学科 問41

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問題

FP3級試験 2024年1月 学科 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

景気動向指数において、完全失業率は、(   )に採用されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

景気の状況を総合的にみるために内閣府が毎月発表する、生産・消費・雇用などの複数の指標を統合した景気指標を「景気動向指数」といい、景気動向指数には景気に先行して動く「先行系列」、ほぼ一致して動く「一致系列」、遅れて動く「遅行系列」の3種類があります。

 

また、労働力人口(15歳以上の働く意欲のある人)のうち、完全失業者(仕事に就いていないが求職活動をしている人)が占める割合を「完全失業率」といいます。
 

完全失業率は『企業の業績が悪くなる(景気が悪くなる)→企業が人員整理をする→失業率が増加する』のメカニズムで推移するので、遅行系列に分類されます。

選択肢1. 先行系列

完全失業率は遅行系列に分類されるので、この選択肢は間違いです。

選択肢2. 一致系列

完全失業率は遅行系列に分類されるので、この選択肢は間違いです。

選択肢3. 遅行系列

完全失業率は遅行系列に分類されるので、この選択肢が正解です。

まとめ

したがって、答えは「遅行系列」です。

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02

景気動向指数」は内閣府が毎月発表しています。

景気に敏感な複数の経済指標を組み合わせて、景気動向の総合的な指標として表したものです。

 

この複数の経済指標は、

①景気に対して先行して動く「先行系列」

②景気とほぼ一致して動く「一致系列」

③景気に対して遅れて動く「遅行系列」

に分類されます。

 

完全失業率」は、労働力人口(15歳以上の働く意志がある人)に占める完全失業者数(仕事がなく、求職活動をしている人)の割合で、遅行系列に採用されています。

完全失業率(%)=完全失業者数/労働力人口×100

選択肢1. 先行系列

不適切です。

 

「先行系列」の指標には、以下のものがあります。

新規求人数(除学卒)、新設住宅着工床面積、実質機械受注、東証株価指数など

選択肢2. 一致系列

不適切です。

 

「一致系列」の指標には、以下のものがあります。

有効求人倍率(除学卒)、生産指数(鉱工業)、耐久消費財出荷指数など

選択肢3. 遅行系列

適切です。

 

「遅行系列」の指標には、以下のものがあります。

完全失業率、法人税収入、家計消費支出、消費者物価指数など

まとめ

「遅行系列」が正解です。

参考になった数1

03

景気動向指数とは、景気の動向を数値化した経済指標のひとつです。3つの系列に区分された指数を採用して、景気変動の大きさや方向性を示します。

 

<CIとDI>

CI(コンポジットインデックス)・・・景気変動の大きさを示す指数

DI(ディフュージョンインデックス)・・・景気の方向性を示す指数

 

 

<先行系列>

例:消費者態度指数、東証株価指数等

※景気を先取りして動く指数で、将来の景気予測に用いる。

 

<一致系列>

例:生産指数(鉱工業)、有効求人倍率等

※現状の景気と一致して動く指数で、現状を把握するのに用いる。

 

遅行系列

例:完全失業率、消費者物価指数等

※景気に遅れて動く指数で、景気の転換点を把握するのに用いる。

選択肢1. 先行系列

誤りです。

選択肢2. 一致系列

誤りです。

選択肢3. 遅行系列

正しいです。

まとめ

「遅行系列」が正解です。

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