3級ﾌｧｲﾅﾝｼｬﾙ・ﾌﾟﾗﾝﾆﾝｸﾞ技能士（FP3級） 過去問
2024年5月
問13 (学科 問13)

債券の格付けと利回りについて確認していきます。

残存期間や表面利率（クーポンレート）等の他の条件が同一であれば、一般に、格付の高い債券ほど利回りが低く、格付の低い債券ほど利回りが高くなります。

これは、高い格付けの債券は確実な回収が見込める一方で大きな利益は見込めない事が多く、反対に低い格付けの債券は回収不能となるリスクは大きくなりますが、購入者を募るためにも利回りが高く設定される事が多いためです。

以上を踏まえ、問題文を確認すると誤った内容であることが分かります。

国や企業などが、投資家からお金を借りる際に、発行するものを債券といいます。また、債券には信用度の目安となる格付けがされています。

※A、B、Cなどの記号が示されていて「AAA」が最も格付けの高い記号

一般的に、格付けの高い債券ほど利回りが低く、格付けの低い債券は利回りが高くなります。（残存期間や表面利率などの条件が同じ場合）

従いまして、問題文の記載内容は不適です。

債権は借用証書の一種なので､発行体の企業の倒産などにより､デフォルト(債務不履行)となるリスクがあります｡これを｢信用リスク｣といいます｡

格付けが低い債券ほど、信用リスクが高くなり債券価格が下落､利回りは高くなります｡

一般の投資家には信用リスクを判断することが難しいため､格付け会社とよばれる専門の会社が､簡単な記号を用いて格付けし､公表しています｡

一般にBBB以上が｢投資適格債｣､BB以下が｢投資不適格債｣です｡