3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級) 過去問
2025年5月(CBT)
問62 (実技 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)試験 2025年5月(CBT) 問62(実技 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

下記は、東条家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用すること。また、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入することとする。
問題文の画像
  • (ア)291
  • (イ)▲52
  • (ウ)925

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

顧客のライフイベント表をもとに、今後の家計収支や貯蓄残高を表にしたものが「キャッシュフロー表」です。

選択肢1. (ア)291

n年目の「基本生活費」の計算式

n年目の生活費=基準年の生活費×(1+変動率)n

 

東条家にあてはめると

4年目の生活費=280万円×(1+0.02)⁴≒303万円(万円未満を四捨五入)

となり、「(ア)291」は不適切です。

選択肢2. (イ)▲52

「年間収支」は、その年の収入合計から支出合計を引いた金額となります。

 

〈手順1〉夫(本人)の給与収入を求めます。

n年目の給与収入計算式

基準年の給与収入×(1+変動率)n    となります。

 

東条家に当てはめると

430万円×(1+0.01)2=  438.643万円

 

〈手順2〉同様に妻の給与収入を求めます。

360万円×(1+0.01)2 =367.236万円

 

〈手順3〉収入合計を計算します

438.643万円(本人収入)+367.236万円(妻の収入)=805.879万円

 

〈手順4〉収入合計から支出合計を引いて、年間収支を求めます。

805.879万円-858万円≒▲52万円(万円未満四捨五入)

となり、「(イ)▲52」は適切です。

選択肢3. (ウ)925

金融資産残高の計算式

金融資産残高=前年の金融資産残高×(1+変動率)+その年の年間収支

 

東条家に当てはめる

680万円(前年の金融資産残高)×(1+0.01)+245万円≒932万円(万円未満四捨五入)

となり、「(ウ)925」は不適切です。

まとめ

「(イ)▲52」が適切です。

参考になった数3

02

現在の収支状況と将来起こるであろうライフイベントをもとに、将来の収支状況と金融資産残高を時系列でまとめた表のことを「キャッシュフロー表」といいます。

 

キャッシュフロー表を作成することで将来の収支状況を可視化することができ、ライフイベントを実現するための見通しが立てやすくなります。

選択肢1. (ア)291

キャッシュフロー表の(ア)は4年後の基本生活費を求めます。

 

n年後の基本生活費を求める計算式は『基準年の生活費×(1+変動率)n』なので、資料の数値を代入すると4年後の基本生活費は『基準年の生活費280万円×(1+変動率0.02)4=3030810.048』となり、万円未満を四捨五入するので「303(万円)」となります。

 

したがって、この選択肢は間違いです。

選択肢2. (イ)▲52

キャッシュフロー表の(イ)は2年後の年間収支を求めます。

 

まずは東条さん本人と妻それぞれの2年後の給与収入を計算し、それを合計することで収入合計を求めます。

 

n年後の給与収入を求める計算式は『基準年の給与収入×(1+変動率)n』なので、資料の数値を代入すると2年後の東条さん本人の給与収入は『基準年の給与収入430万円×(1+変動率0.01)2』となり、「4,386,430円」を求めることができます。

 

同じく東条さんの妻の2年後の給与収入は『基準年の給与収入360万円×(1+変動率0.01)2』となり、「3,672,360円」を求めることができます。

 

次に東条さん本人と妻の給与収入を合計すると『本人の給与収入4,386,430円+妻の給与収入3,672,360円』で、2年後の収入合計は「8,058,790円」となります。

 

最後に『収入合計-支出合計』で年間収支を求めることができるので、2年後の年間収支は『2年後の収入合計8,058,790円-2年後の支出合計858万円=▲521,210円』となり、万円未満を四捨五入するので「▲52(万円)」となります。

 

したがって、この選択肢が正解です。

選択肢3. (ウ)925

キャッシュフロー表の(ウ)は1年後の金融資産残高を求めます。

 

その年の金融資産残高を求める計算式は『前年の金融資産残高×(1+変動率)±その年の年間収支』なので、資料の数値を代入すると『前年の金融資産残高680万円×(1+変動率0.01)+年間収支245万円=9,318,000円』となり、万円未満を四捨五入するので「932(万円)」となります。

 

したがって、この選択肢は間違いです。

まとめ

したがって、答えは「▲52」です。

参考になった数1