技術士の過去問
平成27年度(2015年)
基礎科目「情報・論理に関するもの」 問11
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問題
技術士 第一次試験 平成27年度(2015年) 基礎科目「情報・論理に関するもの」 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
インターネットのセキュリティと暗号化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 公開鍵暗号方式では、公開鍵だけが必要である。
- 公開鍵基盤における公開鍵の所有者を保証する方法の1つとして、認証局を利用するものがある。
- スマートフォンはウイルスに感染しないので、インターネットヘのアクセスは安全である。
- デジタル署名では、メッセージに対するダイジェストを公開鍵で暗号化することで、メッセージの改ざんを検出できる。
- 無線LANの利用において、WEP( Wired Equivalent Privacy )方式を用いた暗号化によって完全に盗聴を防ぐことができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
各選択肢については、以下の通りです。
1. 公開鍵暗号方式では、暗号化する公開鍵と復号する秘密鍵が必要なので間違
いです。
2. 正しい記述です。公開鍵の所有者が正しいことを保証するため認証局を利用
します。
3. スマートフォンに感染するウイルスや、悪意のあるソフトウェアによって情
報が外部に漏洩するなどの問題がおこることがあるので誤りです。
4. デジタル署名は、ダイジェストを秘密鍵で暗号化するので誤りです。
5. WEP方式はパスワードが解読され易いため誤りです。
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02
1.不適切です
暗号に使用する「公開鍵」と、復号に使用する「秘密鍵」が必要となります。
2.適切です
認証局を利用して、公開鍵とその公開鍵の持ち主の対応関係を保証することができます。
3.不適切です
スマートフォンも、インターネット等を通じてウイルスに感染する恐れがあります。
4.不適切です
メッセージに対するダイジェストを「秘密鍵」で暗号化します。
5.不適切です
「WEP」は信頼性が低いため、「WPA」が推奨されています。
よって、2が正解です。
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03
インターネットはもはや日常生活に欠かすことのできないものとなってきましたので、技術士試験でもインターネットに関する問題は必ず出題されます。選択肢を1つずつ落ち着いて読み解いていきましょう。
1. 公開鍵暗号方式では、公開鍵の他に、復号のための秘密鍵も必要ですので、この選択肢は誤りです。
2. 公開鍵の所有者を保証する方法の1つとして、認証局の利用があります。従ってこの選択肢は正しいです。他に、公開鍵簿の公開という手段もあります。
3. スマートフォンに感染するウィルスの事例はこれまで数多く報告されており、関係各所から注意喚起が頻繁に行われています。したがって、インターネットアクセスの際には注意が必要です。よって、この選択肢は誤りです。
4. メッセージに対するダイジェストを秘密鍵で暗号化することでメッセージの改ざんを検出できるのがデジタル署名です。したがって、この選択肢も誤りとなります。
5. WEP方式を用いた暗号化は、盗聴に弱いことがわかっており、すでに、WEPキーを盗聴・解読するツールが多数報告されています。よって、この選択肢も誤りとなります。
以上、正解選択肢は2となります。
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