技術士の過去問 平成29年度(2017年) 適性科目 問37
この過去問の解説 (3件)
1.不適切です
得られたデータを意図的に現実とは異なる内容に書き換えることは、データの改ざんに該当します。
2.不適切です
品質に関するトラブルは、会社全体で解決しなければならない問題であり、専門知識を必要とするからといって、現場任せにすることは技術者倫理に反します。
3.不適切です
問題文の場合、トラブルは懸念段階にあり、確証はないものと判断されます。
公益通報者保護法においては、「まさに生じようとしていると信ずるに足りる相当の理由がある場合」とあり、これに該当しない場合、通報者は保護されない場合もあります。
4.適切です
トラブルの防止は、業界をあげて技術者全体で取り組む問題であり、横断的に情報を共有し解決していく必要があります。
5.不適切です
すべての民間開発の新技術・新工法の採用の中止は適切でありません。
よって、4が正解です。
技術者倫理に関する正誤問題です。
1.不適切です
得られたデータを意図的に現実とは異なる内容に書き換えることは、データの改ざんに該当します。
データの改ざん及び改ざん指示は、技術者として不適切な対応となります。
2.不適切です
品質に関するトラブルは、専門知識を必要とすることがありますが、それは、会社全体で解決しなければならない問題であり、その解決を現場任せにすることは技術者倫理に反します。
よって、担当者として、不適切な対応となります。
3.不適切です
社内ガバナンスの甘さと倫理観の欠如は品質管理担当者の問題意識と懸念の段階に留まっていることから、この段階においてトラブルを内部告発としてマスコミに伝えることは、不適切な対応となります。
4.適切です
トラブルの再発防止は、業界をあげて技術者全体で取り組む問題であるため、類似技術のトラブル事例やノウハウの共有、研修の実施等、業界横断的な取り組みにより、解決していく必要があります。
よって、適切な対応となります。
5.不適切です
公共工事は、その性質から安全性などの点において高い品質水準が求められているため、品質保持や不正の抑止などの観点から、打ち抜き検査などを導入することは必要となる場合があります。
しかしながら、すべての民間開発の新技術・新工法の採用の中止は過度な対応であるため、不適切な対応となります。
よって、4が正解となります。
技術者倫理に関する問題です。
1.不適切です
計画と異なる事象が生じているからといって、データを意図的に修正することはデータ改ざんにあたります。
この行動は技術者として不適切な対応となります。
2.不適切です
トラブルが生じた場合、高度な専門的知識が必要な内容であっても、会社全体で解決しなければならないため、現場サイドに任せるのは技術者倫理に反する対応です。
3.不適切です
品質担当者は社内ガバナンスの甘さ、トラブル発生時の対策フローは社内に存在するが、倫理観の欠如が組織内にあることを感じているが、これらはまだ担当者の懸念段階であり、内部告発としてマスコミに伝えることは不適切な対応です。
4.適切です
再発防止策として横断的に連携して類似技術のトラブル事例やノウハウの共有、研修実施等の取り組みを行うことは適切な対応です。
5.不適切です
抜き打ち検査などの立会検査を標準的に導入し、不正に対する抑止力を強化する必要はあるが、すべての民間開発の新技術、新工法の採用を中止する決断は不適切な対応です。
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