技術士 過去問
令和6年度(2024年)
問9 (基礎科目「情報・論理に関するもの」 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

技術士 第一次試験 令和6年度(2024年) 問9(基礎科目「情報・論理に関するもの」 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

IPネットワークの経路制御に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • ノードがパケットを受信したとき、次にどのノードに転送するかは、ルーティングプロトコルによって作成されたルーティングテーブルを参照して決定される。 経由ノードで同様の動作を繰り返すことにより、IPパケットは宛先ノードまで転送される。
  • ルーティングプロトコルは、リンク状態型と距離ベクトル型に大きく分類される。 どちらのタイプのルーティングプロトコルにおいても、ノードはネットワークトポロジを把握して経路を決定する。
  • リンク状態型ルーティングプロトコルでは、リンクの距離等の情報をネットワーク内に広告し、各ノードが、最短経路計算に基づいてルーティングテーブルを作成する。
  • 距離ベクトル型ルーティングプロトコルでは、宛先ノードと各ノード間の距離情報がネットワーク内を伝搬し、各ノードが最短距離となる次ホップノードを決定し、ルーティングテーブルを作成する。
  • 代表的なリンク状態型ルーティングプロトコルとしてOSPFやIS-ISなどがある。一方、代表的な距離ベクトル型ルーティングプロトコルとしてRIPなどがある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

ルーティングプロトコルに関する問題です。

ルーティングプロトコルとは、ネットワーク内のルータ間で情報をやり取りし、パケットを効率的に転送するための一連のルールや手続きのことです。 「リンク状態型」や「距離ベクトル型」など、複数の種類が存在します。 

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. ノードがパケットを受信したとき、次にどのノードに転送するかは、ルーティングプロトコルによって作成されたルーティングテーブルを参照して決定される。 経由ノードで同様の動作を繰り返すことにより、IPパケットは宛先ノードまで転送される。

本選択肢の内容は適切です。

選択肢2. ルーティングプロトコルは、リンク状態型と距離ベクトル型に大きく分類される。 どちらのタイプのルーティングプロトコルにおいても、ノードはネットワークトポロジを把握して経路を決定する。

本選択肢の内容は不適切な箇所があります。

リンク状態型はネットワークトポロジを把握して経路を決定します。しかし、距離ベクトル型は隣接ノードに関する情報を共有し、経路情報が段階的にネットワーク全体に広がる仕組みになっています。

選択肢3. リンク状態型ルーティングプロトコルでは、リンクの距離等の情報をネットワーク内に広告し、各ノードが、最短経路計算に基づいてルーティングテーブルを作成する。

本選択肢の内容は適切です。

選択肢4. 距離ベクトル型ルーティングプロトコルでは、宛先ノードと各ノード間の距離情報がネットワーク内を伝搬し、各ノードが最短距離となる次ホップノードを決定し、ルーティングテーブルを作成する。

本選択肢の内容は適切です。

選択肢5. 代表的なリンク状態型ルーティングプロトコルとしてOSPFやIS-ISなどがある。一方、代表的な距離ベクトル型ルーティングプロトコルとしてRIPなどがある。

本選択肢の内容は適切です。

まとめ

リンク状態型ルーティングプロトコルと距離ベクトル型ルーティングプロトコルの違いを理解しましょう。

参考になった数0