保育士の過去問
平成24年(2012年)
発達心理学 問41
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、ヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)の発達理論に関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの認知発達は、2つのレベルで行われる。1つは、( A )の発達レベルで、他者の助力なしに、自力で遂行可能な能力のレベルである。もう1つは、( B )な発達レベルで、大人や仲間の援助を受け入れて問題解決が可能となる能力のレベルである。この2つのレベルの間の領域を( C )という。認知発達は、コミュニケーションを基盤とした( D )から、( E )した機能への移行過程である。
【語群】
ア 過去 イ 外面化 ウ 顕在的
エ 精神外機能 オ 発達の最近接領域 カ 発達の最接近領域
キ 現在 ク 潜在的 ケ 内面化 コ 精神間機能
子どもの認知発達は、2つのレベルで行われる。1つは、( A )の発達レベルで、他者の助力なしに、自力で遂行可能な能力のレベルである。もう1つは、( B )な発達レベルで、大人や仲間の援助を受け入れて問題解決が可能となる能力のレベルである。この2つのレベルの間の領域を( C )という。認知発達は、コミュニケーションを基盤とした( D )から、( E )した機能への移行過程である。
【語群】
ア 過去 イ 外面化 ウ 顕在的
エ 精神外機能 オ 発達の最近接領域 カ 発達の最接近領域
キ 現在 ク 潜在的 ケ 内面化 コ 精神間機能
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この過去問の解説 (4件)
01
ヴィゴツキーは現在のロシアの心理学者で「発達の最近接領域」を提唱した人物です。以下が問題文の正しい文章になります。
子どもの認知発達は、2つのレベルで行われる。1つは、( A現在 )の発達レベルで、他者の助力なしに、自力で遂行可能な能力のレベルである。もう1つは、( B潜在的 )な発達レベルで、大人や仲間の援助を受け入れて問題解決が可能となる能力のレベルである。この2つのレベルの間の領域を( C 発達の最近接領域)という。認知発達は、コミュニケーションを基盤とした( D精神間機能 )から、( E内面化)した機能への移行過程である。
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02
ヴィゴツキーはロシアの心理学者で、「子どもの教育は、学校教育が始まるずっと以前から始まっている」ことを重視し、「発達の最近接領域」(NZD:nearest zone in development)を提唱しました。
他者の助けなしに成し遂げられる「現在の発達水準」と、周囲の助言や援助により成し遂げられる「潜在的な発達水準」との間の隔たりのことをいいいます。
「(誤)発達の最【接近】領域」の選択肢に注意しましょう。
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03
彼は二つの水準を提唱しています。
子どもがある問題に立ち向かうときに、自主的に解決することができる領域があるというのです。
これは過去の教育の結果であり、「現在の発達水準」であるのです。
そしてさらにもう一つの水準として、子どもが自主的には解決できないが、親や教師が適切な指導や助言によって解決することができる領域があり、これを「発達の最近接領域」と呼びました。
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04
ヴィゴツキーはロシアの心理学者で、『子供の教育は、学校教育が始まるずっと以前から始まっている。』という事実を重視した人です。
『子どもの発達水準の研究において、子どもはまず親や教師・仲間などに教えられたり、ちょっとしたヒントをもらったり、模倣をしたりしながら、新しい仲間に対処するが、やがて自分だけでそれをやり遂げることができるようになってゆく。まったく解決不可能な領域と、独力で解決可能な領域の間に、他からの援助があれば解決できるという領域が必ずある』という“発達の最近接領域”を提唱しました。
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