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保育士の過去問 平成24年(2012年) 精神保健 問54

問題

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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳の女児、保育園から母親と徒歩で帰宅する途中、横断歩道で母親とともに車にはねられた。事故直後、本児は軽症で意識ははっきりしていたが、その横で母親は頭部から血を流し意識不明の状態で倒れていたという。本児は、1週間の経過観察後、元気に保育園に通い始めた。幸い母親もまもなく元気に退院する事ができた。
しかし、事故の約2か月後から横断歩道を渡るのが怖いといって保育園に行く事を嫌がるようになった。些細な物音に驚き、緊張しているようで、夜もなかなか寝付けず、うなされて目を覚ますことがみられるようになった。保育園では、時々いらいらし、保育士や友達に対し怒りっぽくなったという。

【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
   1 .
社会不安障害
   2 .
適応障害
   3 .
解離性障害
   4 .
外傷後ストレス障害
   5 .
急性ストレス反応
( 保育士試験 平成24年(2012年) 精神保健 問54 )
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この過去問の解説 (3件)

6
【正解】 4

1 「社会不安障害」は、「SAD」や「社交不安障害」とも呼ばれ、他者の前で否定的な評価を受けたり、他人から辱められることに過度な不安を感じる精神疾患のことをいいます。

2 「適応障害」は、ある特定の状況や出来事が、非常に辛く感じられ、気分や行動に症状が現れるものです。その原因から離れれば症状は改善するといわれています。

3 「解離性障害」は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる、一種の防衛反応ともいえる精神疾患です。ある出来事に関する記憶が全くなかったり、たくさんの人格が現れたりします。

4 「外傷後ストレス障害」は、「PTSD」とも呼ばれ、生命に関わる事故や事件を体験した後、その光景を何度も繰り返し思い出したり、悪夢にうなされたり、不安・緊張の強い状態が続くなど様々な症状がみられる精神疾患です。

5 「急性ストレス反応」は、生死に関わるような出来事を経験した後、体験をはっきり思い出したり悪夢として現れたり、体験に関したことを避ける傾向が続き、1ヶ月以内に自然治癒する一過性の障害を指します。自然治癒せず長期にわたって続く場合、「外傷後ストレス障害」となります。

この事例では、事故から2ヶ月経っているので、5ではなく4が正解になります。

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1
正解は4です。

外傷後ストレス障害(PTSD)は、地震や火事、事故など、自身や周囲の命に関わる出来事によるショックで、悪夢にうなされたり、当時の光景がフラッシュバックしたりする症状のことを言います。日常生活に支障をきたすこともあるので、カウンセリングや投薬による治療や心理ケアが必要です。

以下はその他の記述についての解説です。

1 社会不安障害(SAD)は、社交場面において否定的な評価を受けたり、他者から注目を浴びることに強いストレスや不安を感じるために生活に障害が起こる状態を言います。

2 適応障害は特定の場面において強いストレスを感じ、情緒面が不安定になるなどの精神症状やじんましんや不眠などの身体症状が表れ、持続することにより日常生活に支障をきたす状態を言います。

3 解離性障害は強い葛藤や辛い経験を受け止めきることができず自分から切り離そうとする反応により、自分に対する認知が極端に低い状態になってしまう状態を言います。症状がひどいと、自分以外の人格を作りだす、いわゆる多重人格障害を抱えることもあります。

5 急性ストレス反応はPTSDと同じような症状ですが、1ヶ月以内に消失する状態を言います。急性ストレス反応が1ヶ月異常続いた状態がPTSDと呼ばれます。

0
正解…「4」
外傷後ストレス障害『PTSD』…別名(トラウマ)とも呼ばれ、命に関わる出来事により強い精神的衝撃を受けることが原因で、激しい苦痛や、生活に障がいが現れるストレス障がいです。


1・社会不安障害『SAD』…別名(社交恐怖)とも呼ばれ、社交場面で否定的な評価を受けたり、結婚スピーチなど人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じて、日常生活に支障をきたすなどを主な症状とする精神疾患をいいます。


2・適応障害…ストレス因(重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事)により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態です。


3・解離性障害…強い葛藤に直面して圧倒されたり、それを認めることが困難な場合に、その体験に関する意識の統合が失われ、知覚や記憶、自分が誰であり、どこにいるのかという認識などが意識から切り離されてしまう障がいです。

5・急性ストレス反応…生死に関わるトラウマ(心的外傷)を経験した後、体験をはっきり思い出したり悪夢として現れたり、体験に関したことを避ける傾向が続き、数日から4週間以内に自然治癒する一過性の障害です。

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