保育士の過去問
平成24年(2012年)
精神保健 問58
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 精神保健 問58 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
15歳の女子。これまで特に問題なく生活していたが、中学入学後に手が汚れることを極端に気にするようになり、帰宅後の手洗いが徐々に長時間となった。やがて、家にいても何かを触るたびに10分以上も手を洗い続けるようになり、生活に支障をきたすようになった。これほどまで手を洗う必要がないことは本人もわかっているが、どうしてもやめられず、最近では泣きながら手を洗っている。
【設問】
このような状態を表す精神医学的用語として最も適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
15歳の女子。これまで特に問題なく生活していたが、中学入学後に手が汚れることを極端に気にするようになり、帰宅後の手洗いが徐々に長時間となった。やがて、家にいても何かを触るたびに10分以上も手を洗い続けるようになり、生活に支障をきたすようになった。これほどまで手を洗う必要がないことは本人もわかっているが、どうしてもやめられず、最近では泣きながら手を洗っている。
【設問】
このような状態を表す精神医学的用語として最も適切なものを一つ選びなさい。
- 妄想
- 恐怖
- 保続
- 強迫
- 反響症状
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この過去問の解説 (3件)
01
1 妄想
「妄想」とは、根拠がなかったり事実に反したりしている、非合理的な思い込みのことをいいます。
本人は妄想であるという自覚がないパターンが多いのが特徴です。
2 恐怖
精神医学でいう「恐怖」とは、特定の事物を必要以上に恐れ、回避しようとすることをいいます。
誰もが恐怖を抱くものについては「恐怖」とは言いません。
3 保続
「保続」とは、同じ言葉や行動を繰り返してしまう症状です。
交通事故や病気によって脳に損傷を受け、記憶障害などにより社会生活に適応できない障害者を「高次脳機能障害者」といい、
保続は認知症患者や高次脳機能障害者にみられます。
保続を自覚している人としていない人がいますが、記述には脳障害を受けたと書いていないので、正解ではありません。
4 強迫
「強迫」とは、不合理な行為や思考を、自分の意に反して繰り返してしまう精神疾患です。
「これほどまで手を洗う必要がないことは本人もわかっているが、どうしてもやめられず」
という部分が強迫の症状に当てはまります。
5 反響症状
「反響症状」とは、他人の言葉・動作・表情などを無意識のうちにまねる状態をいいます。
統合失調症や老人性の認知症などでよく見られます。
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02
強迫
不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神疾患の一種です。
1・妄想
非合理かつ訂正不能な思い込みのことです。根拠が薄弱であるにもかかわらず、確信が以上に強固であることや、内容が非現実的であるということが特徴とされます。
2・恐怖
現実もしくは想像上の危険、喜ばしくないリスクに対する強い生物的な感覚です。特定の刺激に対する反応で安全への退避の動機を起こす役目を果たしています。
3・保続
繰り返し継続してしまう動作・言語・思考のことで、望まれたり求められない場合でもやり続けてしまうことです。
5・反響症状
他人の言葉・動作・表情を無意識に反復する病的状態を言います。ある種の統合失調症や老年性認知症などで見られます。
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03
本人は「手を洗う必要がない」と自覚しているのに、それに反して何度も手を洗うという状態が続き、生活に支障をきたしています。これは「強迫性障害」の代表的な症状です。
以下はその他の用語の解説です。
1 妄想は根拠や事実がない非合理的な思い込みのことを言います。現実性がなく、周りからは妄想をわかっていても本人には自覚がない状態が多いのが特徴です。
2 恐怖は特定の物事に対して異常に恐れを抱き、回避しようとする症状のことを言います。
3 保続は同じ言葉や行動を周りが求めていないのにも関わらず繰り返し言ったり、行ったりすることを言います。
5 反響症状は他者の言葉や動作を無意識に反復する症状のことを言います。統合失調症や老年性認知症の症状としてよく見られます。
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