保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児栄養 問94

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、小児期の疾病とその予防あるいは対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 乳糖を分解する酵素であるラクターゼの欠損や減少等のために乳糖を十分に消化できず、乳糖を含む乳汁を飲むと下痢などの症状を起こす乳児には、乳糖を含まないミルクを与える
B メープルシロップ尿症は、先天的な糖質代謝異常が原因なので、食事療法として糖質を除去したミルクを与える。
C 食物アレルギーが疑われる場合、保護者のみの判断でアレルゲンとなる食品を除去することによって、子どもの発育・発達に影響を及ぼすことがあるので、除去食の実施については医師の指示を受ける必要がある。
D 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成19年:厚生労働省)では、「離乳の開始では、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始める。」としている。
※ 「授乳・離乳の支援ガイド」は2019年3月29日に改訂されました。
この設問は2012年に出題された設問になります。
参考情報

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

メープルシロップ尿症は、先天的な遺伝子の異常により、分岐アミノ酸の蓄積によって起きる疾病です。尿や汗からメープルシロップのようなにおいがする特徴があります。食事療法としては分岐アミノ酸除去ミルクを飲ませます。重症児では、透析や交換輸血が必要な場合があります

参考になった数9

02

正解は3です。

A 適切です。乳糖を分解する酵素であるラクターゼの欠損や減少等のために乳糖を十分に消化できず、乳糖を含む乳汁を飲むと下痢などの症状を起こす乳児には、乳糖を含まないミルクを与えます。

B メープルシロップ尿症は、分枝鎖アミノ酸を分解する働きをもつ酵素の異常によって起きる先天性代謝異常です。この病気の治療の一つに食事療法があります。これは糖質を除去したミルクを飲ませるのではなく、分岐アミノ酸除去ミルクを飲ませます。

C 適切です。食物アレルギーが疑われる場合、保護者のみの判断でアレルゲンとなる食品を除去することによって、子どもの発育・発達に影響を及ぼすことがあるので、除去食の実施については医師の指示を受ける必要があります。

D 適切です。「授乳・離乳の支援ガイド」(平成19年:厚生労働省)では、「離乳の開始では、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始める。」としています。

参考になった数4

03

正解は3です。

Bが×・・・メープルシロップ尿症は、先天的なアミノ酸代謝異常が原因です。アミノ酸等の代謝ができないため、アミノ酸やアミノ酸に由来するa-ケト酸が体内に蓄積することで発症します。特殊ミルクや制限食で栄養をとるようにします。

参考になった数2