保育士の過去問
平成24年(2012年)
保育実習理論 問150
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 保育実習理論 問150 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育園では、天然の土に触れ、造形への興味・関心を育むために、土粘土を用いて素焼きのミニ植木鉢を作ることにしました。
【設問】
製作手順や留意事項として誤ったものを一つ選びなさい。
【事例】
H保育園では、天然の土に触れ、造形への興味・関心を育むために、土粘土を用いて素焼きのミニ植木鉢を作ることにしました。
【設問】
製作手順や留意事項として誤ったものを一つ選びなさい。
- 素焼き製作で主に使われる土粘土に「テラコッタ粘土」がある。
- 「素焼き」では、土粘土を800度程度の温度で焼成する。
- 土粘土作品は、常温からゆっくり時間をかけて焼成する。
- 土粘土の接着では、一般的に「小麦粉のり」を用いる。
- 焼成せずに放置して硬くなった土粘土も、造形用粘土としての再生は可能である。
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この過去問の解説 (3件)
01
土粘土の接着には「ドベ」を使います。
「ドベ」とは、少量の粘土に水を混ぜたもので、歯磨き粉より少し柔らかめにします。接着面に針などで細かく傷を付け、そこへ「ドベ」をたっぷり塗り圧接します。
ですから、4.「小麦粉のり」を用いるというのは誤っています。
1.「テラコッタ粘土」は、昔から土器や埴輪など造形用に用いてきた身近な自然素材で、手軽で安全に使えるため、子どもの作業に適しています。
油粘土との違いは、ほぼ無臭で造形がしやすく、水分量を変えることで硬さの調節ができます。焼成することで恒久的な硬さになり独特の風合いが生まれます。
また、素焼きした作品にアクリル絵の具などで着色することもできます。
2.粘土によって多少の違いはありますが、だいたい700~800度で素焼きします。600度以下で焼き終わるとひび割れの原因になり、900度以上に焼くと素地が焼締まりすぎて吸水性がなくなります。
3.「素焼き」は少し釜の蓋を開けて焼き始め、徐々に温度を上げるようにすることが大切です。
4.硬くなった粘土は水を少量加えながらよく練るとまた使えます。練るのが難しいような硬い粘土は、できるだけ細かく砕いてから、清潔なぬれ布巾に包んで数日おくことでやわらかくなります。やわらかくなった粘土は、再利用する前に水分が均一になるようよく練りましょう。
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02
粘土の種類には紙・油・土粘土があります。
土粘土は水加減で硬軟の調整が出来ます。
自然乾燥で十分なタイプと釜やオーブンで熱する必要がある場合もあります。
粘着・弾力があり子供向きの粘土であるとも言えます。乾燥後も水を加えると再生可。
乾燥後、常温からゆっくり800度程度の温度で焼くと焼き物(テラコッタ)になる。焼いた後は再生不可能です。
土粘土の接着には泥(ドベ)を用います。ドベは本体と同じ粘土を水でどろどろに溶いたもので接着面に塗ります。
以上の説明より選択肢4が正解となります。
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03
1 :〇
テラコッタは焼成温度によって出来上がりの色彩が変化する素材です。700~800度程度で焼成されます。古代の「はにわ、土偶、土器」や現代では「植木鉢」でよく見られます。
2 :〇
「素の」(=釉薬で覆っていない)やきもの、という意味です。 素焼きは、まず粘土を整形し、乾燥させ、釉薬をかけないまま、焼き固めます。日本では800度程度の温度で焼成します。
3 :〇
通常は常温で完全乾燥させてから素焼きします。なるべくゆっくり温度を上げていきます。
4 :×
泥(ドベ)を糊として使います。作品と同じ粘土を使い、細かく千切り、水で泥状にしたものです。
「小麦粉のり」は障子やふすまに使います。
5 :〇
硬くなった土粘土も、水分を足して練り直せば、再生は可能です。
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