保育士の過去問
平成23年(2011年)
精神保健 問56

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 精神保健 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【I群】の患者の訴えと【II群】の症状を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A 「手が汚れていると思えて仕方がないんです。」
B 「頭の中で私の悪口を話し合っている声が聞こえるんです。」
C 「尾行されている気がしてならないんです。」
D 壁のシミをさして、「ほら、あそこに虫がいるでしょ。」
E 「私の考えが抜き取られてしまうんです。」

【II群】
ア 錯視
イ 思考奪取
ウ 幻覚
エ 強迫観念
オ 追跡妄想
  • Aア  Bイ  Cオ  Dエ  Eウ
  • Aア  Bウ  Cエ  Dイ  Eオ
  • Aエ  Bア  Cオ  Dウ  Eイ
  • Aエ  Bイ  Cオ  Dウ  Eア
  • Aエ  Bウ  Cオ  Dア  Eイ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

Aーエ…強迫観念は、自分の意に反して、つまらない考えが繰り返し浮かんできて、抑えようとしても抑られない行動のことです。強迫性障害の人にみられる行動特徴です。

B-ウ…幻覚は、外的な刺激がないのにもかかわらず生じる誤った間隔的知覚をいいます。

C-オ…追跡妄想は、「嫌がらせをされている」または「迫害されている」といった誤った信念で最もよくある妄想のひとつです。外的現実に対する不正確な推論に基づく誤った信念を妄想といいます。

D-ア…錯視とは、実在する外的刺激を誤って解釈して生じる知覚のことす。視覚では、錯視といいます。

E-イ…思考奪取とは、自分の考えが周囲の人によって頭から取り去られてしまうという妄想のことです。

参考になった数5

02

正解は5です。

Aはエです。強迫観念は、不潔さへの恐怖から何度も手を洗ったり、戸締りを何度も確かめたりと、自分の意に反して現れる抑えきれない行動のことで、強迫性障害の特徴として現れてきます。

Bはウです。実際には起こっていないことを、事実のように感じることが幻覚です。

Cはオです。追跡妄想は、不正確な推測を根拠に、誤った妄想を事実と思いこむことです。

Dはアです。錯視とは、実際とは違うように視覚的に解釈することです。

Eはイです。思考奪取とは、自分が考えていることが他人に奪われてしまうと考える妄想のことです。

参考になった数1

03

正解は5です。

A 「手が汚れていると思えて仕方がないんです。」は強迫観念の代表的な症状です。極度の不安や恐怖から本人の意思とは関係なく、同じ行動を繰り返し取ってしまい日常生活に支障をきたしている状態を「強迫性障害」と言います。

B 「頭の中で私の悪口を話し合っている声が聞こえるんです。」は幻覚の症状の一つです。実際に起こってはいないことを事実のように感じてしまい、生活に支障をきたすことがあります。

C 「尾行されている気がしてならないんです。」は
追跡妄想の症状です。外的現実に対する不正確な推論に基づく誤った信念により、誤った事をまるで事実であるかのように思い込むことを「妄想」と言い、何かに追われている、監視されていると思い込むことを「追跡妄想」と言います。

D 壁のシミをさして、「ほら、あそこに虫がいるでしょ。」というのは錯視の症状です。実際のものとは違うことを視覚的に錯覚してしまうことを言います。

E 「私の考えが抜き取られてしまうんです。」は思考奪取の症状です。自分の考えが周囲の人によって頭から取り去られてしまうという妄想のことを言います。

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