保育士の過去問
平成23年(2011年)
養護原理 問132
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問題
保育士試験 平成23年(2011年) 養護原理 問132 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、「児童福祉法」に規定された児童福祉施設における入所児童に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 母子生活支援施設は、小学校就学始期までの児童を対象としている。
- 乳児院は、乳児を対象とし、幼児は含まない。
- 児童自立支援施設は不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を対象としている。
- 重症心身障害児施設は、軽度の知的障害及び軽度の肢体不自由が重複している児童を対象としている。
- 盲ろうあ児施設は、盲児又はろうあ児を対象とし、強度の弱視児又は強度の難聴児は含まない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 ×
母子生活支援施設で守られるのは「配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童」です(児童福祉法第38条)。年齢に関する規定はありません。
2. ×
児童福祉法第37条によると、乳児院の対象は「保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む」と規定されています。
3 ○
適切な記述です(児童福祉法第44条)。
4 ×
出題時は、重症心身障害児施設は、重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している児童が対象でした。
※現在は2012年の児童福祉法の改正により、児童福祉施設は障害別ではなく、通所か入所かの利用形態別になっています。そのため重症心身障害児施設は、障害児入所施設に移行しており、この問題は成立しません。
5 ×
盲ろうあ児施設の対象には、強度の弱視児や、強度の難聴児も含みます。
※現在は2012年の児童福祉法の改正により、児童福祉施設は障害別ではなく、通所か入所かの利用形態別になっています。そのため盲ろうあ児施設は、障害児入所施設に移行しており、この問題は成立しません。
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02
1 不適切です。
母子生活支援施設は、児童福祉法第三十八条に規定があります。
児童(18歳未満)及びその保護者(配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子)が対象ですが、児童が満20歳に達するまで引き続き在所させることができます。
2 不適切です。
乳児院は、児童福祉法第三十七条に規定があります。
原則として、乳児(1歳未満)を入所させて養育する施設ですが、平成16年の児童福祉法改正により、「保健上、安定した生活環境の確保その他の理由による特に必要のある場合」には就学前までの入所が可能となりました。
3 適切です。
児童自立支援施設は、児童福祉法第四十四条に規定があります。
4 不適切です。
重度心身障害児施設は、重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している児童を対象とした施設です。
5 不適切です。
盲ろうあ児施設は、強度の弱視を含む盲児や強度の難聴児を含むろうあ児を保護し、自立に必要な指導や援助を行う施設です。
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03
1・『児童福祉法第38条』において「母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。」とあるので「小学校就学時期まで」は間違い。
2・『児童福祉法第37条』において「乳児院は、乳児(保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む。)を入院させて、これを療育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。」とあるので「幼児は含まない」は間違い。
3・『児童福祉法第44条』
4・『児童福祉法第43条の4』において「重症心身障害者施設は、重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している児童を入所させて、これを保護するとともに、治療及び日常生活の指導をすることを目的とする施設とする。」とあるので「軽度の知的障害及び軽度の肢体不自由が重複している児童を対象」は間違い。
5・『児童福祉法第43条の2』において「盲ろうあ児施設は、盲児(強度の弱視児を含む。)又はろうあ児(強度の難聴児を含む。)を入所させて、これを保護するとともに、独立自活に必要な指導又は援助をすることを目的とする施設である。」とあるので「強度の弱視児又は強度の難聴児は含まない」は間違い。
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