保育士の過去問
平成26年(2014年)
児童家庭福祉 問56

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問題

保育士試験 平成26年(2014年) 児童家庭福祉 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の1「保育所における保護者に対する支援の基本」についての記述である。適切な記述を選びなさい。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成26年に出題された設問となります。 参考1 参考2
  • 「保育所保育指針」第6章では、親として未熟な保護者に対する保育士の指導的立場が明確に述べられている。
  • 保育所における保護者支援はカウンセリングの知識や技術に基づくとされている。
  • 保育所の保護者支援においては、保護者の気持ちの受けとめ、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の自己決定を尊重することなど、対人援助の基本姿勢が求められる。
  • 保護者支援においては、地域の子育て支援に関する資源を積極的に活用すべきである。
  • 保育士の責務は保育にあるため、子どもの最善の利益を尊重し、入所児童の保護者への支援は努力義務となっている。

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この過去問の解説 (3件)

01

適切な記述は、3と4です。

1が×…保護者に対する支援は、子供の最善の利益を考慮し、それぞれの保護者や子どもの状況を踏まえて、保護者と子どもとの安定した関係や、保護者の養育力の向上を目指して行うものです。

2が×…保育所はカウンセリングやソーシャルワークを行う専門機関ではなく、保育士もそういった専門職ではないことに留意しなければなりません。

5が×…保護者支援は努力義務ではなく、義務です。保育士の義務は「児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うこと」と規定されています。

参考になった数32

02

1 不適切

 保育所における保護者に対する支援の基本として保育士の専門性や保育所の特性を生かし、保護者と相互の信頼関係を築いて保護者の自己決定を尊重することが示されています。
2 不適切

 保育所における保護者支援は、保育に関する知識や技術などの保育士の専門性や、子どもの集団が常に存在する環境など、保育所の特性を生かすこととされています。

3 適切

4 適切

5 不適切

 入所児童の保護者への支援は、子どもの保育と密接な関連があり、保護者の状況に配慮しながら相互理解を深め、適切に支援することが必要です。

参考になった数20

03

正解は3,4です。

1 不適切です。
「保育所保育指針」第6章では、保護者とともに子どもの成長の喜びを共有すること、一人一人の保護者の状況を踏まえ、子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の養育力の向上に資するよう、適切に支援すること等が記されています。

2 不適切です。
保育所における保護者支援は、カウンセリングの知識・技術に基づくものではありません。
保育士が行う保育指導、看護師や保健師が行う保健指導、栄養士が行う栄養指導と専門性を有する職員が配置されている特性を生かし、一体となった支援を行うことが望ましいとされています。

3 適切です。

4 適切です。

5 不適切です。
保育所における保護者への支援は、保育士の業務であり、その専門性を生かした子育て支援の役割は、特に重要なことです。また、保育士などの保護者に対する支援は、何よりも保育という業務に一体的に深く関連していることを常に考慮しておく必要があります。

参考になった数4