保育士の過去問
平成26年(2014年)
児童家庭福祉 問60
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問題
保育士試験 平成26年(2014年) 児童家庭福祉 問60 (訂正依頼・報告はこちら)
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
母親Xさんの第一子であるY君は、1か月前に1歳児クラスに入所してきた。1歳6か月健診の際に保健師からY君の言葉の遅れを指摘されショックを受けたXさんは、2歳近くになっても言葉が少なく気になると担当保育士に相談した。Y君が同じ年齢の他の子どもと比べて、遊びに集中せず興味が転々と変わり、他の子どものおもちゃが欲しいときは言葉で表現できないためか、いきなりおもちゃを奪い取りいつもトラブルになってしまうと、Xさんは涙ぐんで話した。
【設問】
この【事例】における保育士の対応として、適切な記述を選びなさい。
【事例】
母親Xさんの第一子であるY君は、1か月前に1歳児クラスに入所してきた。1歳6か月健診の際に保健師からY君の言葉の遅れを指摘されショックを受けたXさんは、2歳近くになっても言葉が少なく気になると担当保育士に相談した。Y君が同じ年齢の他の子どもと比べて、遊びに集中せず興味が転々と変わり、他の子どものおもちゃが欲しいときは言葉で表現できないためか、いきなりおもちゃを奪い取りいつもトラブルになってしまうと、Xさんは涙ぐんで話した。
【設問】
この【事例】における保育士の対応として、適切な記述を選びなさい。
- Xさんが保健師の言葉にショックを受けたと話したことから、再度保健師に相談する必要はないと助言した。
- Xさんが日常の中でどのようなY君の姿に不安を感じているのか、ゆっくり話を聴いた。
- Xさんと共にこの1か月間のY君の変化を確認した。
- XさんのY君への関わり方の問題点を指摘し、Y君への療育内容について指導した。
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この過去問の解説 (3件)
01
健診の限られた時間で専門家から指摘を受けたために動揺している母親にとって、日頃接している保育士はより相談しやすい立場にあると考えられます。保育士は、保健師の専門家としての見立てと、母親の気持ちとの双方を理解しうる立場にあるので、母親の気持ちを受け止めながら、必要な情報を適切に伝えることが期待されます。
2 適切
3 適切
4 不適切
子どもの発達上の問題が、そのまま保護者の関わり方の問題であるとするのは、非常に短絡的な見方であり、それによって母親の関わり方を問題視して指摘することは不信感を強めることにもなりかねず、適切ではありません。1,2歳の言葉の発達には個人差が大きく、また、言葉の遅れがある場合にもさまざまな要因があることを踏まえた対処が必要です。
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02
1が×…保育士の個人的かつ感情的な助言は不適切です。保健師は心身の保健面から保護者支援を行う専門職員であることを保育士が認識しなければなりません。適切な相談支援及び他機関との連携を行う時の資料とするため、保育所内ではY君の様子を丁寧に観察して記録に残します。
4が×…Xさんの子育てを保育士の倫理観や価値観に基づいて批判・否定することは不適切です。保育士の保育指導は、養育力の向上を目指して行うものであり、Xさんが自信をもって子育てができるように支援しなければなりません。
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03
1 不適切です。
再度保健師に相談するかどうかを決定するのはXさんであり、かつ場合によってはもう一度相談し、専門の方の意見やアドバイスをもらうことがY君にとって適切なことかもしれません。
2、3 適切です。
Y君は現在2歳近くなので、XさんはY君の言葉の発達について指摘された1歳6か月健診から長い間悩んでいたと思われます。言葉発達のことやお友達とのやり取り等で積み重なっていった悩みなどゆっくり話を聴き、Xさんが抱えていた不安が少しでも軽くなるように努めましょう。
また、Y君の現在の姿や現在に至るまでの姿・事例など共有し共通認識した上で、改善方法はないか、今はどのような関わり方をしたら良いか等話し合い、協力しながらY君を育てていく方向に持っていくことが望ましいです。
4 不適切です。
Xさんは保育士を信頼して相談をしてきてくれたので、追い討ちをかけるような言葉かけは適当ではありません。
療育内容について指導するよりも、Y君は2歳、そして入園してまだ1か月ということから保育所と家庭が連携してしばらく様子を見守っていくという方が適当です。
この場ではXさんが希望しているようであれば療育機関など専門的な相談ができる場所を紹介したら良いかと思われます。
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