保育士の過去問
平成26年(2014年)
保育の心理学 問98
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問題
保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
自閉症と診断されている4歳の男児。保育所の給食はあまり好きではないが、今日の給食には大好きなバナナがついていたので、全員で「いただきます」をする前にひとりで先に食べてしまった。「バナナならいくらでも食べられる」と言い、隣の子のバナナも勝手に食べてしまった。以前から同じようなことが何度かあり、そのたびに口頭で注意をしていた。
【設問】
この子どもに対する保育士の配慮として適切なものを選びなさい。
【事例】
自閉症と診断されている4歳の男児。保育所の給食はあまり好きではないが、今日の給食には大好きなバナナがついていたので、全員で「いただきます」をする前にひとりで先に食べてしまった。「バナナならいくらでも食べられる」と言い、隣の子のバナナも勝手に食べてしまった。以前から同じようなことが何度かあり、そのたびに口頭で注意をしていた。
【設問】
この子どもに対する保育士の配慮として適切なものを選びなさい。
- 「ルール」が目で見てわかるように、みんなで「いただきます」をしてから食べることを絵に描いて伝える。
- 本児専用の印をトレイにつけ、自分のものと他の子のものとの区別が見てわかるようにする。
- 給食にバナナを出さないようにする。
- 他の人のものは食べてはいけないことをさらに口頭で強く伝える。
- バナナをたくさん食べられたことを一生懸命褒める。
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この過去問の解説 (3件)
01
口で強く指導してもなかなか理解できず、安心することができません。
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02
自閉症児は耳から入る言葉を理解しづらく、目で見て覚えるほうが得意なことが多く、事例の男児の場合も、口頭での注意が有効でないことがうかがわれます。ルールを視覚的に示す工夫によって理解しやすくなる場合があります。
2 適切
1と同じく、視覚的な情報の活用が有効です。
3 不適切
目先の出来事にとらわれた対応にすぎず、不適切な対応です。
4 不適切
これまで口頭での注意によって改善が見られなかったことから、さらに同様の状況が繰り返されてしまい、伝え方の強さの程度によっては相互に感情的になっていくおそれもあります。
5 不適切
他の子のバナナを食べてしまうという不適切な行動を強化することになるため、誤った対応です。
参考になった数10
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03
1 〇 適切です。
自閉症の特徴として、感覚では視覚優位であり、視覚刺激の処理は得意な傾向があります。
2 〇 適切です。
「見てわかるように」視覚的に示すことは有効です。
3 × 不適切です。
給食にバナナを出さないようにすれば、問題行動が軽減するわけではありません。
4 × 不適切です。
口頭で強く伝えることでは、適切とはいえません。
5 × 不適切です。
他児のバナナを食べてしまったことを褒めることは、適切な対応ではありません。
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