保育士の過去問
平成26年(2014年)
子どもの保健 問107

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問題

保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの保健 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子どもの事故に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 日常生活において身近にある物や生活環境が事故の原因となっている。安全な生活・保育環境を整えることや保護者への保健指導を行えば、事故はすべて防止可能である。
  • 子どもの頭部外傷の原因は、転倒、転落や交通事故が多い。外傷の状況によっては被虐待児症候群である可能性も考慮し、頭部のみならず全身観察を行い、新旧の外傷の有無も確認する。また、事故の状況に関する保護者の説明があいまいな場合は注意を要する。
  • 乳児期後半から幼児期の子どもは、いろいろな物に興味を示し、手で触れるものを口へ運ぶため、誤飲・誤嚥の事故をおこしやすい。乳幼児の手の届く範囲に、原因となる物を置かないようにする。
  • 乳幼児の不慮の事故死として、溺水にも注意を払わなければならない。0~1歳までの溺水の多くは、家庭の浴槽でおこっており、保護者への指導が重要である。幼児期以降年齢が高くなると、プールや湖・海・川など野外での溺水が多くなる。
  • 溺水の予後は、低酸素血症による脳障害の程度が大きく影響する。事故発生時は自発呼吸の有無、心停止の有無、意識状態を観察し、すみやかに救急処置を行うことが大切である。

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この過去問の解説 (3件)

01

事故が「すべて防止される」とはいえません。

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02

正解は1です。

1 × 不適切です
日常生活において身近にある物や生活環境が事故の原因となっています。
安全な生活・保育環境を整えることや保護者への保健指導を行えば、事故はすべて防止可能とは限りません。

2 〇 適切です。
子どもの頭部外傷の原因は、転倒、転落や交通事故が多いです。
外傷の状況によっては被虐待児症候群である可能性も考慮し、頭部のみならず全身観察を行い、新旧の外傷の有無も確認します。
また、事故の状況に関する保護者の説明があいまいな場合は注意を要します。

3 〇 適切です。
乳児期後半から幼児期の子どもは、いろいろな物に興味を示し、手で触れるものを口へ運ぶため、誤飲・誤嚥の事故をおこしやすいです。
乳幼児の手の届く範囲に、原因となる物を置かないようにします。

4 〇 適切です。
乳幼児の不慮の事故死として、溺水にも注意を払わなければなりません。
0~1歳までの溺水の多くは、家庭の浴槽でおこっており、保護者への指導が重要です。
幼児期以降年齢が高くなると、プールや湖・海・川など野外での溺水が多くなります。

5 〇 適切です。
溺水の予後は、低酸素血症による脳障害の程度が大きく影響します。
事故発生時は自発呼吸の有無、心停止の有無、意識状態を観察し、すみやかに救急処置を行うことが大切です。

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03

不適切な記述は、1です。

安全な生活や保育環境を整えることや保護者への保健指導など、養育する立場の人が行うのは「安全管理」であり、それだけでは不十分です。事故防止策には「安全管理」と「安全教育」が必要であり、小児自身の事故防止あるいは事故回避の能力を向上させる「安全教育」を適切な時期に行うことが必要です。

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