保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問94
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問題
保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、保育士に求められる専門性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの現在の能力を捉え、その育ちを見通して、多様な環境や経験を保障する。
B 一人一人の子どもの体験を、子ども同士で共有できるように人的・物的環境を構成する。
C クラス担任は特別な支援を必要とする子どもかどうか、日常の様子から障害を見極め、すぐに専門機関へ連絡する。
D 医療、療育、福祉などの専門家、及び行政との間で情報を共有する仕組みを活用する。
A 子どもの現在の能力を捉え、その育ちを見通して、多様な環境や経験を保障する。
B 一人一人の子どもの体験を、子ども同士で共有できるように人的・物的環境を構成する。
C クラス担任は特別な支援を必要とする子どもかどうか、日常の様子から障害を見極め、すぐに専門機関へ連絡する。
D 医療、療育、福祉などの専門家、及び行政との間で情報を共有する仕組みを活用する。
- (A)○ (B)○ (C)○ (D)×
- (A)○ (B)○ (C)× (D)○
- (A)○ (B)× (C)× (D)×
- (A)× (B)○ (C)○ (D)○
- (A)× (B)× (C)○ (D)×
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この過去問の解説 (4件)
01
Bは、Aと同様に4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項の(2) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿、ウ 協同性において「友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。」という項目があり、体験を共有するために人的・物的環境を構成するに該当するので○です。
Cは、第4章 子育て支援の2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援、(2) 保護者の状況に配慮した個別の支援の「イ 子どもに障害や発達上の課題が見られる場合には、市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行うよう努めること。」とあります。
このため、クラス担任が障害を見極めたら、専門機関に通達することも大切ですが、保護者支援とのバランスを考えて慎重に行うことが肝要なため、「すぐに専門機関に連絡する」が該当しないため×です。
Dは、第4章 子育て支援の3 地域の保護者等に対する子育て支援の(2) 地域の関係機関等との連携において、「ア 市町村の支援を得て、地域の関係機関等との積極的な連携及び協働を図るとともに、子育て支援に関する地域の人材と積極的に連携を図るよう努めること。」とあります。
市町村=行政であり、関係機関は療育機関、医療、福祉の専門家を指します。情報共有も含め、積極的な連携を図ることの大切さが説かれているので、○です。
よって組み合わせると2が正解です。
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02
A、◯
1つのクラスであっても子どもの能力には差があります。
保育のプロとして、子ども一人一人の能力をきちんと捉え、その能力に見合った声かけや対応をすることで、その後の成長に影響します。
B、◯
例えば、休みの日や家庭で~~をして褒められたという経験は子どもにとって嬉しいことであり、誇らしいことです。
こういう経験を誰かに話すことで話した側の子どもは自信になり、聞いた側の子どもは「やってみよう」と思うことにつながります。
保育士が子どもたちが経験したことを子ども同士で共有できる場を設けることで、こういうやり取りが盛んになります。
C、×
クラスの担任として、子どもの発達に目を向けることは重要です。
障害の判定についてはとてもデリケートな問題です。家庭との連携も必要になるため、担任が一人で判断して行動していい事案ではありません。
D、◯
保育所は子育てを支援するサービスの1つです。
必要とあれば、その他の機関と連携するために情報共有することもあります。
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03
A 〇子どもの現在の能力を捉え、その育ちを見通して、多様な環境や経験を保障する。
B 〇一人一人の子どもの体験を、子ども同士で共有できるように人的・物的環境を構成する。
C ×障害であるかを見極めるのは難しい場合があるので、すぐ連絡するのではなく、日常からよく子どもたちを見て、専門機関にこれからの事も含めて連絡をします。
D 〇医療、療育、福祉などの専門家、及び行政との間で情報を共有する仕組みを活用する。
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04
A 適切です。保育士は、子どもの現在の能力を捉え、その育ちを見通して、多様な環境や経験を保障することが必要です。
B 適切です。一人一人の子どもの体験を、子ども同士で共有できるように人的・物的環境を構成することが大切です。
C 不適切です。日常の様子から障害を見極めることは難しいです。子どもの様子をよく観察すると共に、気になる点が見つかった際には、園長や主任など他の職員に相談し必要であると判断された場合に専門機関へ相談するようにします。
D 適切です。医療、療育、福祉などの専門家、及び行政との間で情報を共有する仕組みを活用することが子どもの安定した成長のために重要になります。
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