保育士の過去問
平成27年(2015年)
子どもの保健 問113

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 子どもの保健 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳男児。とても人懐っこく、保育所には仲の良い友達がおり、よくヒーローごっこをするなどして遊んでいる。母親との関係は良好であり、言いつけはよく守り、大人の指示をよく聞く。初めて意味のある言葉を話したのは3歳の時で、5歳の現在も二語文程度の発語である。

【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
  • 注意欠陥 / 多動性障害
  • 母性剥奪
  • 学習障害
  • 会話と言語の特異的発達障害
  • 広汎性発達障害

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は4です。

1 注意欠陥、多動の特性があるとはこの問題文では記述されていません。

2 母親との関係は良好と記述してあることから母性剥奪の疑いはないと言えます。

3学習障害は「文字の読み書き」や「数字の計算」などに問題が見られる症状であり、問題文からはこの子どもが学習障害であることを判断することは難しいです。

4 初めて意味のある言葉を話したのは3歳の時で、5歳の現在も二語文程度の発語であるということから会話と言語の特異的発達障害の疑いが見られます。

5 広汎性発達障害には、コミュニケーション能力の乏しさなどが見られます。問題文には子どもに中の良い友だちがおり、一緒に遊ぶことを楽しんでいること、人懐っこい性格であることが記されているので広汎性発達障害の疑いはないと言えます。

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02

正解 4

1 × 注意欠陥 、多動性障害の症状には合致しません。

2 × 母性剥奪の症状には合致しません。

3 × 学習障害の症状には合致しません。

4 ◯ 会話と言語の特異的発達障害の症状に当てはまります。

5 × 広汎性発達障害の症状には合致しません。

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03

正解は、「4 .会話と言語の特異的発達障害」です。

1 .注意欠陥 / 多動性障害
落ち着きがなかったり、注意散漫だったりします。
2 .母性剥奪
愛着形成に必要な養育行動が何らかの原因で、出来なくなってしまうことを言います。
3 .学習障害
読み書きなどの一部の学習に支障が出ることを言います。
4 .会話と言語の特異的発達障害
この症状に当てはまります。
5 .広汎性発達障害
対人関係がうまくいかなかったり、強いこだわりをもつ行動をしたりするなどの症状をいいます。

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04

正解は、4です。

1 ×
 AD/HDともいいます。注意力散漫、衝動性、多動性、など、この症状はどれも設問の男児には当てはまりません。

2 ×
 母親や、特定の保護者から愛情関係を築けずにいると出てくる諸症状を指します。母親との関係は良好である、と設問にあるので当てはまりません。

3 ×
 学習障害の特徴である、特定の学習の困難さを訴えてはいないので当てはまりません。

4 ○
 特に言語に特化した障害であるので○です。

5 ×
 言語の遅れのみならず、その他の諸障害もある障害です。設問の男児には当てはまりません。

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