保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育原理 問20

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育原理 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での【事例】を読んで、問に答えなさい。

【事例】
J君(5歳)がKちゃん(5歳)の乗っている一輪車を使いたいと何度も話したが、貸してくれないため、一輪車を無理矢理取ろうとしてもみあいになった。そばにいたLちゃん(6歳)が、中に入って2人を引き離そうとしたところ、3人とも転んでLちゃんは足を怪我してしまった。保育所ではすぐにLちゃんの保護者に連絡をし、了承を得て病院で処置をしてもらい、その日は病院に迎えに来た保護者とともに直接帰宅した。

【問】
「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」、第6章「保護者に対する支援」に基づいた保育士が行うLちゃんの保護者への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  Lちゃんに怪我をさせたことを謝罪する。
B  このようなことが再発しないように、LちゃんがJ君やKちゃんと一緒にならないよう気を付けると伝える。
C  翌日、元気に登園してきたので、保護者をこれ以上心配させないように、昨日の出来事について保育士からの説明はしない。
D  保護者が安心するように、Lちゃんの保育所でのその後の様子を詳細に伝える。
E  保護者からLちゃんの怪我の回復経過や家庭での様子について丁寧に聴く。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成28年に出題された設問となります。 参考1   参考2
  • (A)○  (B)○  (C)○  (D)×  (E)×
  • (A)○  (B)×  (C)○  (D)○  (E)×
  • (A)○  (B)×  (C)×  (D)○  (E)○
  • (A)×  (B)○  (C)○  (D)×  (E)○
  • (A)×  (B)○  (C)○  (D)×  (E)×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

園生活において子どもが怪我や疾病の状態になったときは、保護者に連絡し嘱託医等に相談します。
そして園での様子を保護者に話すとともに、家庭での様子について聞き、相互理解を図ります。


各記述については、以下の通りです。
A.
Lちゃんが怪我に至ってしまったのは園の責任なので、保護者に謝罪をします。【○】

B.
再発防止に努めるべきではありますが、この3人が一緒にならないことが良い対策とはなりません。
3人を中心として子ども達と一緒にどうすればよいか考える機会を作ります。よって【×】

C.
昨日のことに触れ、Lちゃんの帰宅後の様子を聞いたりフォローの言葉掛けをしたりすることが必要です。よって【×】

D.E.
保護者に園での様子を詳しく伝えたり、保護者から家庭での様子を丁寧に聞くことで、相互に共通理解を図ります。
保育士はLちゃんの状態を把握する必要があるとともに、保護者の安心につながります。【○】

参考になった数7

02

正解は3です。

A ○ 適切です。
Lちゃんに怪我をさせたことは保護者に説明する必要があり、謝罪は適切な行動です。

B × 不適切です。
子ども同士のさまざまな関わりは保育所の特性です。一緒にならないようにするのではなく、子ども同士の関わりを生かした保育の意図を保護者に説明し、再発防止に努めます。

C × 不適切です。
元気に登園してきても保護者には、昨日の出来事と共に保育園での様子を丁寧に知らせることが信頼につながります。

D ○ 適切です。
保育園での様子を詳細に伝えることは保護者に安心を与え、保護者との相互理解のために適切です。

E ○ 適切です。
Lちゃんの家庭での様子を聞くことは健康状態を把握し、保育のために必要です。

参考になった数1

03

正解は3です。

A 適切です。Lちゃんが怪我をしてしまったのは園側の責任でもあるので、保護者に謝罪します。

B 年長児は子ども同士で話し合い解決するというような関わりも必要です。そのことを保護者の方にも伝え、再発防止に努めることが大切です。

C Lちゃんが元気そうに登園したとしても、家庭での様子を聞くなどの事故後のフォローも保育者の大切な役割です。

D 適切です。保護者はその後のLちゃんと他の二人との関係を気にしているかもしれません。Lちゃんの園での様子を伝えることは保護者の安心感にも繋がります。

E 適切です。園と保護者とで子どもの怪我の経過やその後の様子を共有することは保育をするうえで大切なことです。

参考になった数1