保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
社会福祉 問75

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 社会福祉 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、保育所における保護者と保育士の面談の記録に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  要約記録は、保育士が面談の内容を要約するので、保育士による取捨選択がある。
B  逐語記録は、保育士が面談内容を聞いたとおりにつづったものであり、保育士の恣意的な解釈は入らない。
C  ケース記録(経過記録)は、利用者の語ったとおり漏れがないようにつづったものである。
D  ケース会議に提出されるケース概要は、氏名、生年月日、家族構成、収入などのフェイスシートのことである。
  • (A)○  (B)○  (C)○  (D)×
  • (A)○  (B)○  (C)×  (D)×
  • (A)○  (B)×  (C)○  (D)○
  • (A)×  (B)○  (C)○  (D)○
  • (A)×  (B)×  (C)×  (D)○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2

A―〇
B―〇
C―×
D―×

C.
ケース記録(経過記録)とは、子どもの遊ぶ姿をもとに個人の動き、特に発達上記録したい内容を個別に記録するものです。継続した記録により、子どもの変化だけでなく、保育士や保護者との関わりも明らかになり、次の指導計画作成に役立てられます。


D.
ケース会議とは、子どもの支援について、担任の先生一人で抱えず他の先生方や保護者、時には外部の専門家などを交えて必要な支援をみんなで考えて支えていくために行われるものです。

ケース概要は子供の行動、発達等に関して書かれたもので、氏名、生年月日、家族構成、収入などのフェイスシートのことではありません。

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02

Aは○です。
要約記録とは、相談援助の過程においての話し合いの内容の要点をまとめる記録です。この場合、保育士が話し合いの内容の要点を取捨選択する必要があります。

Bは○です。
逐語記録とは、相談や面接での話の内容を一言一句省かずに記録することです。この場合は保育士の恣意的な解釈は入れずに記録します。

Cは×です。
設問の記述は逐語記録に関するものです。
ケース記録とは、支援内容を正確に記録したものです。その記録を元に、職員間での情報を共有したり、支援計画へ反映させたり、さらに保護者とのコミュニケーションのために利用することもできます。

Dは×です。
ケース概要とは、フェイスシートを含めた具体的な検討事項の内容等のことを指します。ケース会議において必要とされる情報となります。

よって正解の組み合わせは2となります。

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03

正解は2です。

A:〇
要約記録は、聞き手が必要な情報を選択し要約したものです。

B:〇
逐語記録は、一言一句省かずに記録したもので、利き手の解釈によって変えられることはありません。

C:×
逐語記録の記述です。ケース記録とは、ケアの記録や経過、利用者、家族との相談内容等を記録したものです。

D:×
「ケース会議」とは、支援を必要としている子どもの事例に対し、支援方針とチームとしての役割分担を決定するための「支援会議」です。ケース概要は該当児童の具体的な検討事項をまとめたものです。これにフェイスシートを含めて検討します。

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