保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育の心理学 問90

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Kちゃんはスプーンで食べ物をすくうことができず、かんしゃくを起こしてしまう。これに対し保育士は、Kちゃん自身が「スプーンで食べた」という喜びや達成感を味わい、さらに、自分でスプーンを使って食べようとする意欲を育てたいと考えた。そこで、あらかじめ食べ物をスプーンの上にのせ、そのあとはKちゃんが自分でやるようにした。また、保育士は、すくいやすい器にするなどの工夫も行った。こうした保育士の配慮に支えられて、Kちゃんはスプーンを使う経験を積み重ね、上手に食べ物を食べられるようになっていった。

【設問】
保育士が行ったこの対応の根拠となる発達心理学の用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:4

『発達の最近接領域』とは、子どもが新しいことにチャレンジする際、自分一人の力だけで達成できることと、大人がほんのちょっと手助けをしてあげることで達成できることがあり、その隔たりのことをいいます。
これは、ロシアの発達心理学者のヴィゴツキーが提唱しました。

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02

正解は4です。

「自力では難しいけど、誰かの協力があればできるかもしれない」領域が、発達の最近接領域です。

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03

正解は4の発達の最近接領域です。

ロシアのヴィゴツキーは、発達の水準を『現在の発達水準』(子どもが自主的に解決できること)と、『明日の発達水準』(自主解決は不可能でも、適当な助言や教示があれば解決可能)の二つに分け、その間にある領域を『発達の再近接領域』と名付け、教育はその最近接領域に重きをおいて行われるべきだと考えました。

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