保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育の心理学 問95

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問95 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児が日常示す行動である。A~Dの行動の基盤となる発達心理学の用語として、あてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A  見慣れた人と見知らぬ人とを区別することができるようになり、見知らぬ人が関わろうとすると、顔をそむけたり、泣き叫んだりする。
B  保育者がほほえみかけたり、口を大きく開けたりしてみせると、乳児も同じような表情をする。
C  保育者が向かい合ってボールをゆっくり転がして近づけると、ボールを押し返すような動作を繰り返し楽しむ。
D  保育者が子どもに絵本を読んであげている時に、絵本に描かれたりんごの絵を見て子どもが食べるふりをする。

【語群】
ア  社会的不安
イ  8か月不安
ウ  共鳴動作
エ  共同注意
オ  ターンテイキング
カ  メンタルローテーション
キ  社会的模倣
ク  表象機能
  • (A)ア  (B)ウ  (C)オ  (D)キ
  • (A)ア  (B)ウ  (C)カ  (D)ク
  • (A)ア  (B)エ  (C)カ  (D)キ
  • (A)イ  (B)ウ  (C)オ  (D)ク
  • (A)イ  (B)エ  (C)カ  (D)キ

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この過去問の解説 (3件)

01

A:8ヶ月不安 といいます。

※社会的不安とは、人前で話すときひどく緊張するなど、強い恐怖や不安を感じてしまう状態(社会的不安症)をさします。よって不適当です。

B:共鳴動作 といいます。

※共同注意とは、例えばあるものを指さした時、子どもも同じものを注目することです。よって不適当です。

C:ターンテイキング といいます。

※メンタルローテーションとは、例えば回転した状態で示された図形を頭の中で回転させ、回転していない状態の図形を認識することをいいます。リハビリなどでよく使われるものであり、不適当です。

D:表象機能 といいいます。

※社会的模倣とは、模倣(真似る)することによって、社会的行動(今の状況や環境に合った言動)を学んでいくことであり、不適当です。

よって正解は(A)イ (B)ウ (C)オ (D)クとなります。

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02

正解は(A)イ (B)ウ (C)オ (D)クです。

(A)イ

「8か月不安」とは、6~8か月頃に見られる人見知り反応のことです。

社会的不安は、大勢の人の前での発表や発言などの社会的状況や行為の際に、緊張したりその前に不安になったりすることです。

(B)ウ

「共鳴動作」とは、乳児が目の前の人の動作や表情を真似することです。

共同注意は、対象に対する注意を他者と共有することをいいます。

(C)オ

相手との交替のパターンを「ターンテイキング」といいます。

メンタルローテーション とは、二次元または三次元の物体を心的に回転させる能力のことです。

(D)ク

「表象」とは、目の前にない物や事象を思い浮かべたりする働きのことです。

社会的模倣は、模倣することで、事物等を学んでいくことです。

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03

正解は(A)イ (B)ウ (C)オ (D)クです。

A 見慣れた人と見知らぬ人とを区別することができるようになり、見知らぬ人が関わろうとすると、顔をそむけたり、泣き叫んだりすることを「8か月不安」と言います。生後8か月頃から見られるため、そう呼ばれます。

B 保育者がほほえみかけたり、口を大きく開けたりしてみせると、乳児も同じような表情をすることを「共鳴動作」と言います。

C 保育者が向かい合ってボールをゆっくり転がして近づけると、ボールを押し返すような動作を繰り返し楽しむことを「ターンテイキング」と言います。

D 保育者が子どもに絵本を読んであげている時に、絵本に描かれたりんごの絵を見て子どもが食べるふりをすることを「表象機能」と言います。

以下は補足です。

ア 社会的不安とは、人前で話す時など社会生活において特定の場面で強い恐怖や不安を感じてしまう状態

のことを言います。

エ 共同注意とは、ある物を対象とし、大人と子どもが同じように注意を向けることを言います。

カ メンタルローテーションとは、例えば回転した状態で示された図形を頭の中で回転させ、回転していない状態の図形を認識するなど、二次元または三次元の物体を心的に回転させる能力のことを言います。

キ 社会的模倣とは、子どもが大人の行動を模倣して、社会的行動を身につけていくことを言います。

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