保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育原理 問9

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育原理 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での3歳児クラス(10月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
J君は消防車、K君はパトカーを持って、カーペットに描いてある道路を走らせている。J君がウレタン製のブロックを建物に見立てて火を消すまねをしはじめると、K君はJ君の消防車がうらやましくなり、J君に「貸して」と頼む。J君は、自分の消防車が気に入っており、「使っているんだからだめ」とまったく貸す様子はない。

【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」に照らし、J君とK君への担任の保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  J君に「貸してあげなさい」と言う。
B  K君の使いたい気持ちを受け止め、「K君も使いたいよね」とK君に言う。
C  J君に「K君も消防車を使いたいんだって」と伝える。
D  J君とK君に「この消防車もパトカーも保育所のものなのだから」と言って、二人から取り上げる。
E  今は二人とも泣いたり取り合いをしたりしていないので、しばらく様子を見守る。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成28年に出題された設問となります。 参考1   参考2
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )○  ( E )○
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )×  ( E )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )×  ( E )×
  • ( A )×  ( B )○  ( C )○  ( D )×  ( E )○
  • ( A )×  ( B )×  ( C )×  ( D )○  ( E )○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A:×  
J君の気持ちを無視しています。

B:〇
個々の気持ちを受け止めることが必要です。

C:〇
保育者が間に入って代弁することは適切です。

D:×
子どもの気持ちを考えられていません。

E:〇
様子を見守り、必要なら間に入ります。子ども同士で解決する力も身に付きます。

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02

正解:4

『保育所保育指針』第3章「保育の内容」の(4)3歳以上児の保育に関わる配慮事項に記載されている下記の記述について問われたものです。
(以下、『保育所保育指針』第3章「保育の内容」の(4)3歳以上児の保育に関わる配慮事項より抜粋)


エ けんかなど葛藤を経験しながら次第に相手の気持ちを理解し、相互に必要な存在であることを実感できるよう配慮すること。

オ 生活や遊びを通して、決まりがあることの大切さに気付き、自ら判断して行動できるよう配慮すること。

キ 自分の気持ちや経験を自分なりの言葉で表現することの大切さに留意し、子どもの話しかけに応じるよう心がけること。また、子どもが仲間と伝え合ったり、話し合うことの楽しさが味わえるようにすること。


・・・これらを考慮すると、AはJ君が消防車でまだ遊びたいという気持ちに寄り添っていません。
Dは、二人の気持ちを全く無視した言葉です。
よって、AとDは誤り(×)となります。

参考になった数4

03

正解は4です。

A この言葉かけはJ君の思いを受け止めていないので不適切だと言えます。

B 適切です。子ども一人一人の思いを受け止めることが保育をするうえでは大切です。

C 適切です。JくんにKくんの気持ちを代弁し伝えることも必要です。

D 二人から無理やりおもちゃを取ることは二人の気持ちを無視していますし子どもが主体になっていない対応なので不適切です。

E 適切です。3歳以上になると子ども同士の関わりもお互いに刺激になり成長に繋がります。子ども同士の関わりを見守ることも保育をするうえで大切になってきます。

参考になった数1