保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育の心理学 問86
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで【設問】に答えなさい。
【事例】
Pちゃん(3歳、女児)と保育士がやりとりをしている。
Pちゃん : Pちゃん きのう ダイオン ガオーっていってきた
保育士 : ん? どこに行ったの?
Pちゃん : パパと ママと Pちゃん チャパリクーパ!
保育士 : あっ Pちゃん 昨日の日曜日にパパとママとサファリパークに行ったのね
Pちゃん : ダイオン ガオーって!
保育士 : そうなんだ ライオンさんとお話したのかな?
Pちゃん : おにく どうじょって きりんしゃん はっぱ どうじょしたの
保育士 : Pちゃんがライオンにお肉あげたの? すごーい、きりんさんには葉っぱあげたのね
Pちゃん : もぐもぐ ごっくん ダイオン ガオーって!
【設問】
このやりとりに関連した次の記述について、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの過去の出来事や体験の断片的情報から、保育士は意味のある語りを組み立てている。
B 子どもの発話に対し、保育士は拡充模倣をしている。
C 発声するための器官が未発達の子どもは、発音しにくい音を他音で代用したり、音順を入れ替えたりしている。
D 子どもは会話に参加することを通して、どのように語るのかを学んでいくことができる。
【事例】
Pちゃん(3歳、女児)と保育士がやりとりをしている。
Pちゃん : Pちゃん きのう ダイオン ガオーっていってきた
保育士 : ん? どこに行ったの?
Pちゃん : パパと ママと Pちゃん チャパリクーパ!
保育士 : あっ Pちゃん 昨日の日曜日にパパとママとサファリパークに行ったのね
Pちゃん : ダイオン ガオーって!
保育士 : そうなんだ ライオンさんとお話したのかな?
Pちゃん : おにく どうじょって きりんしゃん はっぱ どうじょしたの
保育士 : Pちゃんがライオンにお肉あげたの? すごーい、きりんさんには葉っぱあげたのね
Pちゃん : もぐもぐ ごっくん ダイオン ガオーって!
【設問】
このやりとりに関連した次の記述について、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの過去の出来事や体験の断片的情報から、保育士は意味のある語りを組み立てている。
B 子どもの発話に対し、保育士は拡充模倣をしている。
C 発声するための器官が未発達の子どもは、発音しにくい音を他音で代用したり、音順を入れ替えたりしている。
D 子どもは会話に参加することを通して、どのように語るのかを学んでいくことができる。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )○
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )×
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )×
- ( A )× ( B )× ( C )○ ( D )○
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この過去問の解説 (4件)
01
「ダイオン ガオーって!」に対し、「ライオンさんとお話ししたのかな?」と
問いかけを繰り返しながら、語りを組み立てていることがわかります。
よって○
B:「どうじょ→あげたのね」「チャパリクーパ→サファリパーク」など、《足りない言葉や発声を補いながら受け答え》=拡充模倣していることがわかります。
よって○
C:構音器官が未発達であり、サ行・ザ行・ラ行が苦手な子供は多くいます。テレビ→テビリなど音順が入れ替わることもあります。
よって○
D:子どもたちは、大人との会話を通じて相手と自分が順番に話すことや文法・語彙など言葉のルールを身につけていきます。
よって○
以上のことから正解は1となります。
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02
保育士は、子どもの語りを正したり遮ることなく、その意味を察し、補足しています。
B ○
保育士は、子どものつたない発話に対して、意味や形式を拡充して受け応えています。
C ○
サカナがタカナになるなど、発語しにくい特定の音が別の音で代用されることがあります。
D ○
保育士が正確な文体や言い回しを意識して語り、子どもが「大人の言葉」を聞き、会話する機会を設けることは、言語獲得の一助となります。
以上のことから、正解は 1 です。
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03
Aは○です。
子どもは自分の体験を断片的に話すので、保育士はその断片を拾いながら意味のある会話に組み立てています。
Bは○です。
拡充模倣とは、子どもの発語に対し、意味や形式を拡充して受け答えすることをいいます。
問題文の保育士も、子どものつたない発話を拡げて返答しています。
Cは○です。
子どもの発語によく見られる事象です。
問題文の中では『ダイオン』や『チャパリクーパ』などの言葉に現れています。
この場合、間違いを指摘して正すのではなく、さりげなく正しい言葉に直しつつ返答してあげることが大切です。
Dは○です。
子どもは幼いうちはうまく話すこともままなりませんが、それでも会話を楽しむうちに話すことが楽しくなり、また大人の正しい言葉や話し方を聞くうちに、話し方を学んでいきます。
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04
A 適切です。保育士は子どもの言葉を聞き、それを受け止め意味を補足し話を組み立てています。
B 適切です。拡充模倣とは子どもの発語を広げて返すことを言います。問題文では子どもの言葉の意味を汲み取り意味を補足して答えています。
C 適切です。言語が未発達の子どもは発音しにくい音を別の音に替えて発音する特性があります。問題文では「チャパリクーパ(サファリパーク)」「どうじょ(どうぞ)」がこれに当たります。
D 適切です。子どもは大人や友達との会話を通し言葉を吸収し言語を獲得していきます。
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