保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育の心理学 問93

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問93 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、保育における発達援助についての記述である。このような特徴を示す用語として、(   )にあてはまる語句の最も適切なものを一つ選びなさい。

・社会の価値や規範を身に付け、それに基づき社会の一員として行動できるようになる過程を(   )という。
・発達初期の(   )の担い手は主に保護者といえるが、発達に伴いその担い手は保育士や教師等多様となる。
・(   )の一方、その子らしさを育むことにも配慮する必要がある。
・(   )は、人間の生涯を通じて行われる過程である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:5

社会の価値や規範を身に付け、それに基づき社会の一員として行動できるようになる過程を『社会化』と言い、人間の生涯を通じて行われる過程です。


<補足説明>
他の選択肢の用語説明は以下のとおりです。

■社会的促進・・・集団で作業をすると、同じ作業をする他者の存在が刺激となり、一人でやるよりも効果が得られる現象のこと。

■ソーシャル・アクション・・・世論を喚起するなどして立法・行政機関に働きかけ、政策・制度の改善をめざす組織行動。

■社会力・・・人と関わり、社会をつくっていく力。

■ソーシャル・インクルージョン・・・社会的に弱い立場にある人々を含め市民ひとりひとり、排除や摩擦、孤独や孤立から援護し、社会(地域社会)の一員として取り込み、支え合う考え方のこと。

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02

正解は5です。

以下が正しい文章になります。

・社会の価値や規範を身に付け、それに基づき社会の一員として行動できるようになる過程を(社会化)という。
・発達初期の(社会化)の担い手は主に保護者といえるが、発達に伴いその担い手は保育士や教師等多様となる。
・(社会化)の一方、その子らしさを育むことにも配慮する必要がある。
・(社会化)は、人間の生涯を通じて行われる過程である。

各用語の説明です。

・ソーシャル・アクション:社会福祉制度の創設や改善について世論に働きかける活動のことを言います。
・ソーシャル・インクルージョン:社会的に弱い立場にある人々を含めた市民ひとりひとりを孤独や孤立から援護し、地域社会の一員として取り込み、支え合う考え方のことを言います。

参考になった数5

03

設問の空欄にあてはまる最も適切な語句は『社会化』です。
よって正解は5となります。


社会的促進とは、集団で同種の作業を行うと、他の存在が刺激となり、単独で行う場合に比べて作業量が増大する現象をさします。


ソーシャルアクションとは、社会福祉の制度の創設や、運営の改善を目指して世論に働きかける活動のことをさします。


社会力とは、人と人とがつながって社会を作っていく力のことをさします。


ソーシャルインクルージョンとは、「すべての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」ことをさします。

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