保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
子どもの保健 問120

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 子どもの保健 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
  • SIDSは、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群である。
  • SIDSの診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行うが、やむをえず解剖がなされない場合でも状況から診断する。
  • 仰向け寝は、SIDS発症の危険因子である。
  • 母乳栄養は、SIDS発症の危険因子である。
  • SIDSは、窒息が死因である場合も含まれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は1です。

1、適切
 問題文の通りです。1歳以上のSIDSはごく稀です。

2、不適切
 SIDSの診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行われます。やむを得ず解剖がなされない場合および死亡状況調査が実施されない場合には診断ができません。

3、不適切
 SIDS発症の危険因子の1つとしてうつぶせ寝があります。1歳までは仰向けに寝かせることが推奨されています。

4、不適切
 母乳での育児をすることで、SIDSの発症率が下がることがわかっています。

5、不適切
 SIDSと窒息の判別はとても難しいと言われていますが、全くの別物です。

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02

正解は1です。

・SIDSは『それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群』として厚生労働省より定義されています。

2 SIDSの診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行います。SIDSの原因については不明な部分も多く状況だけでは診断が難しいので解剖を行うことが必要とされています。

3 SIDSの原因のひとつとして「うつ伏せ寝」が挙げられています。

4 SIDS発症の予防として、母乳栄養が推奨されています。

5 SIDSは原因不明の病気なので、「窒息」が原因と一概には言えません。

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03

正解は1です。

1 〇 適切です。
SIDSは、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群です。

2 × 不適切です。
SIDSの診断は死亡状況調査に基づき、解剖を行うことが必要とされています。

3 × 不適切です。
「仰向け寝」ではなく「うつぶせ寝」がSIDSを引き起こす危険因子といわれています。

4 × 不適切です。
「母乳栄養」ではなく「人工乳」がSIDSを引き起こす危険因子といわれています。

5 × 不適切です。
「窒息」というはっきりした死因はSIDSに含まれません。
SIDSは、「突然死」が死因とされる場合です。

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