保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育原理 問17

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育原理 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、倉橋惣三に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  児童文化に関心を持ち、『キンダーブック』の1927( 昭和2 )年の創刊・編集に携わったり、「お茶の水人形座」を創設するなど人形芝居を保育界に広めた。
B  子どもの生き生きしさや心持ちを大切にし、子どもの生活の中に保育者が教育目的を持ちながら近づき、その生活が充実するように導く「生活を生活で生活へ」という説を提唱した。
C  1934( 昭和9 )年発刊の『幼稚園保育法真諦』において、子どもの興味に即した主題を持たせながらその生活や活動をさらに発展させるような保育方法として「誘導」の考え方を提唱した。
D  戦後は教育刷新委員会の委員となり、「幼稚園教育要領」の作成に関わるなどし、戦後の新教育の建設に貢献した。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )×  ( D )○
  • ( A )×  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )×  ( B )×  ( C )○  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

倉橋惣三は、児童中心主義の教育を広め、誘導保育を実践した、幼児教育理論の指導者です。
「生活を生活で生活へ」を主張するなど、自由遊びなど、子どもの自由な生活を大切にしました。
主な著書に、「育ての心」「幼稚園保育法真諦」「子供賛歌」があります。

A.○です。
倉橋惣三は、東京女子師範学校付属幼稚園(現お茶の水女子大学付属幼稚園)の主事でした。1923年にお茶の水人形座を創設しました。

B.○です。
従来のフレーベル主義を批判し、「生活を生活で生活へ」の理論の掲げ、子どもの自由な生活を尊重し、保育の目的に導く保育を重視しました。

C.○です。
自由遊びなど、子どもの自由な生活を尊重し、子どもが気づかないうちに目的を持った保育を行い、子どもの生活や活動を発展させる保育方法を「誘導保育」と言います。

D.×です。
教育刷新委員会は、戦後、GHQの要請により設立されました。
委員長・安倍能成、副委員長・南原繁らにより運営されました。

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02

倉橋惣三は東京女子高等師範学校付属幼稚園の主事であり、教師中心の「旧教育」から子ども中心の「新教育」への改革を進めた中心人物です。児童中心主義をつらぬき、誘導保育を実践しました。「生活を生活で生活へ」を提唱しました。
A:○
B:○
C:○
D:× 教育刷新委員会はGHQの要請により設けられた委員会であり、委員長が安倍能成、副委員長が南原繁である。

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03

正解は1です。

A 適切です。東京女子師範学校付属幼稚園(現お茶の水女子大学付属幼稚園)の主事であった倉橋惣三は、児童文化に関心を持ち、『キンダーブック』の1927( 昭和2 )年の創刊・編集に携わったり、「お茶の水人形座」を創設するなど人形芝居を保育界に広める活動をしていました。

B 適切です。子どもの生き生きしさや心持ちを大切にし、子どもの生活の中に保育者が教育目的を持ちながら近づき、その生活が充実するように導く「生活を生活で生活へ」という説は倉橋惣三の有名な言葉です。

C 適切です。「誘導保育」とは、子どもの自由な遊びや生活を尊重し、自ら活動を発展させる保育方法のことを言います。

D 教育刷新委員会はGHQの要請により設けられた委員会です。委員長が安倍能成、副委員長が南原繁であり、倉橋惣三は関わっていません。

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