保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
教育原理 問23
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)前期 教育原理 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
次のA・Bそれぞれの著者として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約21ヵ月になるはずだろう。
B どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。
ア ヘルバルト( Herbart,J.F. )
イ ブルーナー( Bruner,J.S. )
ウ ポルトマン( Portmann,A. )
A 人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約21ヵ月になるはずだろう。
B どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。
ア ヘルバルト( Herbart,J.F. )
イ ブルーナー( Bruner,J.S. )
ウ ポルトマン( Portmann,A. )
- ( A )ア ( B )イ
- ( A )ア ( B )ウ
- ( A )イ ( B )ウ
- ( A )ウ ( B )ア
- ( A )ウ ( B )イ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は( A )ウ ( B )イ。
A:ポルトマンの「人間はどこまで動物か」です。哺乳類の多くは生まれてすぐ立ち上がることができるが、人間は生まれてから1年近く歩くことができないため、人間は未熟な状態で生まれる=生理的早産と説きました。
B:ブルーナーの「教育の過程」です。教師は子どもの知的潜在能力を引き出すことを目指すべきとする発見学習を説きました。
ヘルバルトは、子どもが物事に没頭し、学んだことを表現することが重要であると説き、この過程を「明瞭ー連合ー系統ー方法」の4段階に分けて論じた「4段階教授法」を説いた人物です。
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02
ポルトマンの著書「人間はどこまで動物か」です。
ポルトマンは1900年代に活躍した、スイスの動物学者です。哺乳類動物について研究し、「就巣性の動物」「離巣性の動物」そして「人間」に分類しました。
またポルトマンは、産まれてから数年は、歩いたり、話したりできない「著しく未熟な状態」で生まれる、という人間の特性を、【生理的早産】と呼びました。
B.( イ ) ブルーナー( Bruner,J.S. )
ブルーナーの著書「教育の過程」です。
ブルーナーは、アメリカの心理学者です。
物事を結果から学ぶだけではなく、子ども自らが発見的に学ぶことを目的とした学習法【発見学習】を主張しました。
ヘルバルト( Herbart,J.F. )は、ドイツの哲学者です。
管理・教授・訓練により、教育の目的が達成されると述べています。
また、学習は「明瞭・連合・系統・方法」の4段階に沿って進めるよう主張しました。
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03
正解は( A )ウ ( B )イです。
A 『人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約21ヵ月になるはずだろう。』という言葉は、ポルトマンの「人間はどこまで動物か」の中のものです。スイスの動物学者であるポルトマンは、人間は生まれてから1年近く歩くことができないため、人間は未熟な状態で生まれる、『生理的早産』を唱えました。
B 『どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。』という言葉は、ブルーナーの著書「教育の過程」の中のものです。アメリカの心理学者であるブルーナーは、子どもが自ら発見的に学ぶ学習法である「発見学習」を説きました。
ヘルバルトは、ドイツの哲学者です。
学習を「明瞭ー連合ー系統ー方法」の4段階に分け、それに沿って進める「4段階教授法」を提唱しました。
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