保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
児童家庭福祉 問58

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 児童家庭福祉 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
保育所の4歳児クラスに通うZちゃんは、他の子どもと比べて言葉の発達が遅く、また、とてもおとなしい性格である。家庭や保育所でのトイレット・トレーニングがなかなか進まず、たまに排泄を失敗することがある。また、オムツをして登園したことがあったことから、最近、同じクラスの子どもたちにからかわれることがあった。

【設問】
次のうち、担当保育士の対応として不適切な記述を一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

A:○ からかう子どもを注意するのではなく、Zちゃんの気持ちを考えるように促すことが重要です。
B:○ 保育所での言葉の状況を保護者と共有することで、保護者の不安に寄り添い、ともに考えることができます。
C:○ Zちゃんとクラスの友達が一緒に楽しく過ごすことで、Zちゃんも大切な友達であることを認識できます。
D:○ 言葉では言えなくても、しぐさや表情などで排泄のサインを出すことがあるので、注意深く観察する必要があります。
E:× この状況ですぐに医療機関の受診をする必要はありません。

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02

正解は 5 です。

1:〇
言葉の発達が遅く自分の気持ちを伝えられないZちゃんのかわりになっています。他の子どもも他人の気持ちを考える機会になります。

2:〇
家庭での状況のみならず園での様子を記録することで保護者と共有できます。

3:〇
保育士が仲立ちすることにより、周りの友達のZちゃんを見る目も変わり良い関係を築くきっかけになり得ます。また、Zちゃんの成長にも良い効果をもたらす可能性もあります。

4:〇
排泄のタイミングやサインをよく見ておきます。失敗しても責めず、成功体験を積み重ねていくことで自信を持てるようになります。

5:×
Zちゃんの場合、医療機関を勧める必要はありません。受診の声掛けは保護者を不安にさせるので慎重に行う必要があります。

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03

正解は【5】です。

1:○言葉の発達に遅れのあるZちゃんに代わり、気持ちを伝えることは代弁機能を果たしていると言えます。

2:○発達状況について経過を記録しておくことは、将来的にも有効であり、保護者との共有にも役立ちます。

3:○保育士が子どもたちの間に入り自然な仲立ちをすることで、Zちゃんにとっても周りの子どもたちにとっても楽しい体験・思い出が作られると言えます。

4:○保育士の方からZちゃんのサインを見逃さないよう働きかけることで、成功体験を積み重ね、トイレトレーニングの成功につながることが考えられます。

5:×この段階では、医療機関にかかるべき所見はありません。不用意な指示は保護者の不安を煽ることにもつながるので注意すべきです。

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