保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育の心理学 問86

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育の心理学 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ピアジェ( Piaget,J. )による感覚運動期に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  第1次循環反応
B  第2次循環反応
C  第3次循環反応

【Ⅱ群】
ア  ついたての後ろにおもちゃを隠すと、おもちゃを取るために、ついたてを取り除く。
イ  テーブルの上にある積み木をつかみ、床に落としたあと、別の積み木を違うやり方で投げてみるなど、いろいろ試してみる。
ウ  偶然自分の指が口に触れ、吸ってみた子どもが、そのことに興味があるというように繰り返し同じことをする。
エ  偶然、起き上がりこぼしを足で蹴って音が出ると、繰り返し足で蹴って音を出す。
オ  飛んでいるシャボン玉を目で追う。
  • ( A )ウ  ( B )ア  ( C )オ
  • ( A )ウ  ( B )エ  ( C )イ
  • ( A )エ  ( B )ア  ( C )イ
  • ( A )エ  ( B )イ  ( C )ウ
  • ( A )オ  ( B )エ  ( C )ウ

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は2です。

 感覚運動期とはピアジェの提唱した発達段階の1部分で0~2歳の発達についてです。

A、ウ
 第一次循環反応は感覚運動期の第二段階で、生後1~3か月の頃の状態です。
 問題文のように、自分の身体に対する行動を繰り返します。

B、エ
 第二次循環反応は感覚運動期の第三段階で、生後3~8か月頃です。
 たまたま起きた出来事を繰り返し、自分がどう動くとその物がどうなるのか、といったことを把握します。

C、イ
 第三次循環反応は感覚運動期の第五段階で、生後12か月~18カ月頃を指します。
 手段によって得られる結果の違いを探ることができるようになります。

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02

正解は【2】です。

ピアジェの発生的認識論です。
知識を獲得する過程を4つの発達段階に分けたうち、0才から2才が感覚運動期にあたります。

A第一循環反応:ウ
生後1か月から3か月ごろに見られる反応で、自分の身体のみに関する反復運動を行います。(指しゃぶりなど)

B第二循環反応:エ
生後3か月から8か月ごろに見られる反応で、外部の対象へ働きかけるようになることで、得られる刺激を繰り返し行うようになります。

C第三循環反応:イ
生後12か月から18か月ごろに見られる反応で、新しい手段を発見したり、洞察を行うようになります。

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03

正解は2です。

ピアジェは人の知的発達を4つの段階に分けそれぞれ「感覚運動期」「前操作期」「具体的操作期」「形式的操作期」と呼びました。感覚運動期とは0~2歳の乳幼児期の知的発達段階です。

A 偶然自分の指が口に触れ、吸ってみた子どもが、そのことに興味があるというように繰り返し同じことをすることは「第1次循環反応」で生後1ヶ月~3ヶ月頃に見られる反応です。

B 偶然、起き上がりこぼしを足で蹴って音が出ると、繰り返し足で蹴って音を出すことは「第2次循環反応」で生後3~8ヶ月頃に見られます。

C テーブルの上にある積み木をつかみ、床に落としたあと、別の積み木を違うやり方で投げてみるなど、いろいろ試してみることは「第3次循環反応」で生後12ヶ月~18ヶ月頃に見られます。

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