保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育の心理学 問88

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育の心理学 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、心の理論をもっているかどうかを調べるための課題である。この課題について適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

M児とN児が部屋で一緒に遊んでいた。M児がボールをかごの中に入れた後、部屋から出ていった。M児が部屋にいない間に、N児がボールをかごの中から別の箱の中に移した。M児が部屋に戻ってきたとき、ボールを取り出すために、最初にどこを探すだろうか。

A  正答するには、他者が自分とは違う誤った信念( 誤信念 )をもつことが理解できる必要がある。
B  自閉スペクトラム症の幼児では、知的な遅れがなければ、定型発達児より早く正答する。
C  正答するには、他者の心の状態を推測することができる必要がある。
D  3歳になると、この質問に対してほとんどの子どもが正答することができる。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )○
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )×
  • ( A )×  ( B )○  ( C )×  ( D )○
  • ( A )×  ( B )×  ( C )○  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は3です。

 「心の理論」とは、自分ではない他人の気持ちや考えを推し量る心の機能のことを指します。
 そして問題文となっているのはその「心の理論」の能力を調べるための「サリーとアンの課題」を基にした出題です。

A、◯
 問題文の通りです。

B、×
 自閉症スペクトラム症に限らず、発達障害を持つ子どもたちの多くは、人の心を推し量ることが苦手な傾向にあります。

D、×
 心の理論の獲得は4歳以降であると言われています。

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02

正解は【3】です。

「サリーアン課題」の問題です。

A:○
適切な文章です。M児が、N児がボールを動かしたことを知らない、という点を想像できるかどうかがポイントになります。

B:×
自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害を持つこどもは知的な遅れがなくても、他者の心の理解が難しい傾向にあります。そのためこのような課題を理解できないことが多いです。

C:○
適切な文章です。Aと同様の理解が必要です。

D:×
一般的には4歳半から5歳頃に課題をクリアできるようになると言われています。自閉スペクトラム症などのこどもたちでは9歳頃と言われています。

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03

正解は3です。

心の理論とは他者の気持ちや考えを予測することができるという心の成長を言います。

A 適切です。

B 自閉スペクトラム症の人は他者が自分とは違う考えや思いを持っているということを理解することが難しい傾向にあります。

C 適切です。

D 心の理論が獲得できるのは4歳頃であると一般的に言われていますが、成長には個人差があります。

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