保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育の心理学 問90
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育の心理学 問90 (訂正依頼・報告はこちら)
次の乳児と母親のやりとり場面についての記述を読んで、【設問】に答えなさい。
生後9~10か月頃になると、乳児の認識世界には大きな変化が現れる。乳児を抱いている母親が「ワンワンだね」と指し示すと、乳児は犬に視線を向ける。また、棚の上のおもちゃがほしい時に「アーアー」と言いながら身振りで母親に伝えようとする。
【設問】
次の心理学用語のうち、この記述に示されているものを○、そうでないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 三項関係
B 共同注意
C 共鳴動作
D 情動調整
生後9~10か月頃になると、乳児の認識世界には大きな変化が現れる。乳児を抱いている母親が「ワンワンだね」と指し示すと、乳児は犬に視線を向ける。また、棚の上のおもちゃがほしい時に「アーアー」と言いながら身振りで母親に伝えようとする。
【設問】
次の心理学用語のうち、この記述に示されているものを○、そうでないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 三項関係
B 共同注意
C 共鳴動作
D 情動調整
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )×
- ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )×
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )○
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )○
- ( A )× ( B )× ( C )○ ( D )○
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この過去問の解説 (3件)
01
A、◯
三項関係とは、自分と他者とその他の「物」の三者の関係のことを指します。
この問題文では乳児・母親・犬の三者が登場しています。
B、◯
共同注意とは、子どもが自分以外の誰かが注意を向けているものや事柄に対して同じように注意を向けることをいいます。
問題文では母親が「ワンワンだね」と指し示す行為に対して乳児は犬に視線を向け反応しています。
C、×
共鳴動作は、子どもが大人の動作を見て真似をしたり繰り返す行為です。
D、×
情動調整とは感情のコントロールのことです。
また情動とは感情の中でも強い感情のことを指します。
そのような場面は書かれていません。
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02
A:○
「三項関係」とは「自分・他者・物」の三者の関係をさします。赤ちゃん(自己)は9か月ごろになると、母親(他者)を介して、物(犬など)を認識するようになります。
B:○
「共同注意」とはこどもが他者と同じものに注意を向けられるようになることです。
C:×
「共鳴動作」とは、乳児が大人の表情を真似ることで、一種の模倣反応です。生後6ヶ月頃までに見られます。
D:×
「情動調整」とは自分の気持ちに気づきコントロールすることで、2歳以降に見られます。
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03
A 適切です。三項関係とは自分と他者とそれ以外のものとの関係を表します。問題文では子どもと母親、犬との関係ができています。
B 適切です。共同注意とは子どもが他者と同じものに注意を向けていることを言います。問題文では母親の「ワンワンだね」という言葉かけに子どもが犬に視線を送っています。
C 共鳴動作とは子どもが大人の動作を見て、それを真似することを言います。問題文では、そのような記述はありません。
D 情動調整とは自分の感情をコントロールすることです。このような子どもの姿は問題文には描かれていません。
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