保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの食と栄養 問125

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの食と栄養 問125 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、幼児期の健康上の課題と食生活に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 幼児期の肥満への対応は、成長期であるため、極端な食事制限は行わない方がよい。
  • 乳歯は、永久歯に抜けかわるため、むし歯( う歯 )になっても治療は控えてよい。
  • むし歯( う歯 )を防ぐには、甘い間食を少なくし、食後の口ゆすぎ、歯みがきの励行を心がける。
  • 菓子の中でも、砂糖含有量が多く、歯の表面への粘着性が高いもので、口腔内滞在時間が長いものは、う蝕誘発性が高い。
  • 幼児期の肥満は、学童期以降の肥満につながる可能性をもっている。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答.2

1.○です。
設問の通りです。
子どもは成長段階にあるため、過剰な食事制限などを行なった場合、
発育が止まってしまうなどの症状が出る恐れがあります。
3食決まった時間に食べ、バランスを見直すなど、
日々の食事から気をつけていくことが大切です。
また、おやつも高カロリーの物を避け、量を見直すと効果的です。

2.×です。
虫歯は、スプーンやお箸を共用することにより、
大人の口腔内にあった虫歯菌が、子どもの口腔内に侵入することで発症します。
顎が十分に発達しない、永久歯の形成に影響を与えるなど、
身体的にも影響が出るため、決して虫歯を放置してはいけません。

3.○です。
設問の通りです。
虫歯の予防には「仕上げ磨き」も大切です。
「仕上げ磨き」とは、まだ一人で歯磨きを正しく行うことができない子どもに対して、
親が歯磨きの最後に、磨き直してあげることです。
正しい仕上げ磨きの方法を身につけることも大切です。

4.○です。
設問の通りです。
キャラメルや飴、ウエハースなどが、歯の表面への粘着性が高い食べ物になります。
逆に、アイスクリームやせんべいなど、歯にくっつきにくいものは、
虫歯になりにくいとされています。

5.○です。
設問の通りです。
幼児期の肥満は、学童期の肥満、思春期の肥満、
そして、成人肥満へと移行する例が多く報告されています。

参考になった数6

02

正解は2です。

1 〇 適切です。
幼児期の肥満への対応は、成長期であるため、極端な食事制限は行わない方がよく、心配な場合は医師の判断を求めます。

2 × 不適切です。
乳歯は永久歯に抜けかわりますが、大人の歯の虫歯よりも進行が早く、医師の判断をもとに治療を行います。

3 〇 適切です。
むし歯( う歯 )を防ぐには、甘い間食を少なくし、食後の口ゆすぎ、歯みがきの励行(れいこう)を心がけます。

4 〇 適切です。
菓子の中でも、砂糖含有量が多く、歯の表面への粘着性が高いもので、口腔内滞在時間が長いものは、う蝕(うしょく)誘発性が高いです。

5 〇 適切です。
幼児期の肥満は、学童期以降の肥満につながる可能性をもっています。

参考になった数1

03

正解は2です。
生まれたての赤ちゃんには虫歯菌がありません。大人によってうつる感染症です。
乳歯は永久歯に比べ弱く、厚みを半分程度しかないため、虫歯になると進行が早いです。また、乳歯の虫歯はその後生えてくる永久歯にも影響を及ぼします。

1:幼児期の食事制限は成長に悪影響を与えます。ファーストフードやお菓子などの高カロリーの物を控え、量は減らさないようにすることが望ましいです。

3:虫歯を防ぐためには予防が大切です。歯磨きの習慣をつけ、仕上げ磨きも必要です。

4:砂糖が多く含まれ、いつまでも口の中に残り、歯にくっつ生きやすいものが虫歯になりやすいです。飴やキャラメルがそうです。甘いものでもすぐに食べ終わるアイスクリームやゼリーは虫歯になりにくいです。

5:幼児の肥満は学童期の肥満に移行し、何もしなければ大人の肥満の要因となります。

参考になった数1