保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの食と栄養 問129

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの食と栄養 問129 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳汁栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  分娩後、数日以内に分泌される黄色みをおびた粘りのある乳を初乳という。
B  調製粉乳には、乳児用調製粉乳、低出生体重児用粉乳、ペプチドミルク、フォローアップミルク等がある。
C  乳児用調製粉乳は、月齢により与える調乳濃度が異なる。
D  フォローアップミルクを使用する場合は、生後9か月以降とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

A:初乳とは産後10日くらいまでの間にでる母乳で、通常の母乳よりも黄色っぽくドロッとしているのが特徴です。初乳には豊富な栄養と免疫成分が含まれています。

B:乳児用調製粉乳とは、いわゆる粉ミルクのことです。低出生体重児用粉乳は未熟な臓器の赤ちゃんでも負担なく栄養が取れるよう調整されたミルクです。ペプチドミルクとはアレルギー予防用粉ミルクで、すでに抗体が出来てしまった子どもにはアレルギー疾患用の粉ミルクで対応します。

C:ミルクの濃度が濃かったり薄かったりすると、臓器に負担がかかります。

D:フォローアップミルクは離乳食だけでは補えない栄養を豊富に含んだ粉ミルクです。

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02

解答.2

A.○です。
「初乳」は分娩後約1週間までの間に出る乳のことです。
黄色味を帯びており、粘り気があります。
免疫性があり、栄養素を豊富に含んだ乳で、胎便の排出を促します。

B.○です。
「調製粉乳」とは、乳児に必要な栄養素を含んだ、粉状のミルクの総称です。

「乳児用調製粉乳」は、一般的な育児用ミルクのことです。

「低出生体重児用粉乳」は、未熟な赤ちゃんに負担をかけず、
必要な栄養素を補うことができるよう調整された粉ミルクのことです。
ちなみに、低出生体重児とは、2500グラム未満の赤ちゃんのことです。

「ペプチドミルク」は、粉ミルクに含まれるたんぱく質をより分解し、
小さくすることで、たんぱく質の吸収を促すミルクです。
ちなみに、ペプチドとは、たんぱく質をより小さく分解したものです。

「フォローアップミルク」は、離乳食だけでは足りない栄養素を補うための、補完的な役割をする粉ミルクです。

C.×です。
「乳児用調製粉乳」は、全授乳期を通して同一の濃度で与えます。
つまり、ミルクの濃さは、月齢に関係なく一定です。
逆に飲む量は、月齢に応じてだんだん増えていきます。

D.○です。
「フォローアップミルク」とは、離乳食だけでは足りない栄養素を補うための、補完的なものです。
与える場合は、生後9か月以降に用います。

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03

正解は2です。

A 〇 適切です。
分娩後、数日以内に分泌される黄色みをおびた粘りのある乳を初乳といいます。

B 〇 適切です。
調製粉乳には、乳児用調製粉乳、低出生体重児用粉乳、ペプチドミルク、フォローアップミルク等があります。

ペプチドミルクはミルクアレルギーの治療または予防の目的で使われます。

フォローアップミルクは、鉄分やカルシウム、ミネラルなどが強化されているミルクです。

C × 不適切です。
医師など専門家の指導以外は、月齢に関係なく調乳濃度は一定で、量が変化します。

D 〇 適切です。
フォローアップミルクを使用する場合は、生後9か月以降です。

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