保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの食と栄養 問136

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの食と栄養 問136 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」( 平成22年:厚生労働省 )における食事の提供及び栄養管理に関する施設別の留意点についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  乳児院への入所時には、授乳や離乳食の状況、アレルギーの有無等の入所前の家庭での食に関する状況を、病院での看護記録等も含めケースワーカーや家族等からの情報により把握する。
B  障害児施設から特別支援学校( 学級 )に通学する場合には、障害児への栄養・食生活支援にあたって、家庭、行政、医療機関、特別支援学校との連携が重要である。
C  児童養護施設においては、子どもたちの健やかな発育・発達を促す食事の提供、社会的自立に向けた栄養・食生活支援につながる食育を推進することが必要である。
D  保育所における食事の提供は、集団としての側面を持ちつつも、年齢差及び個人差が大きいこと、離乳食、食物アレルギーのある子どもや障害のある子ども等への配慮が必要な場合があり、柔軟な対応が大切である。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )○
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )○
  • ( A )×  ( B )○  ( C )×  ( D )×
  • ( A )×  ( B )×  ( C )×  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

児童福祉施設における食事の提供、および栄養管理は、個々の施設はもちろん施設種別によっても状況は様々です。

それぞれの施設や、入所する子どもの特性に合わせて食事の提供及び栄養管理を進めていくことが重要です。

A 〇 適切です。
乳児院への入所時には、授乳や離乳食の状況、アレルギーの有無等の入所前の家庭での食に関する状況を、病院での看護記録等も含めケースワーカーや家族等からの情報により把握します。

B 〇 適切です。
障害児施設から特別支援学校( 学級 )に通学する場合には、障害児への栄養・食生活支援にあたって、家庭、行政、医療機関、特別支援学校との連携が重要です。

C 〇 適切です。
児童養護施設においては、子どもたちの健やかな発育・発達を促す食事の提供、社会的自立に向けた栄養・食生活支援につながる食育を推進することが必要です。

D 〇 適切です。
保育所における食事の提供は、集団としての側面を持ちつつも、年齢差及び個人差が大きいこと、離乳食、食物アレルギーのある子どもや障害のある子ども等への配慮が必要な場合があり、柔軟な対応が大切です。

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02

解答.1

「児童福祉施設における食事の提供ガイド」
Ⅳ 実施例
② 食事の提供及び栄養管理に関する施設別の留意点
に、記載があります。

A.○です。
2 乳児院
(1) 入所時の対応
に、記載されている通りです。

家族等からの情報をもとに、入所後の授乳や食事について、
乳児に最適な方法を検討します。
また、情報がない場合には、身長・体重・月齢等から判断し、
その後、実際に食べている様子から判断する等、個々への配慮が求められます。

B.○です。  
4 障害児施設
(3) 特別支援学校との連携
に、記載されています。

食物アレルギーや服薬、摂食、嚥下機能や身体状況による食事の注意事項などの情報も、
共有しておくことが大切です。

C.○です。
3 児童養護施設
(2) 児童養護施設における具体的な食生活支援
に、記載されている通りです。

児童養護施設に入所している子どもたちは、
虐待経験や不適切な養育環境など、複雑な問題を抱えている子どもたちです。
施設での生活が、安全で安心できる場となるよう、配慮が求められます。

D.○です。
1 保育所
に、記載されている通りです。

保育所には、離乳食の子、食物アレルギーのある子、体調不良を訴える子など、様々な子どもがいます。
食事の状況や、身体状況等を観察するなどして、
個別に対応の必要な子を把握し、配慮することが必要です。

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03

正解は1です。

A:乳児院の入所理由は家庭の事情で療育が出来ない、虐待などからの保護が多いため、入所時の栄養状態は良好でない場合が多いです。生涯にわたる食の基礎を作る大切な時期であるため、場合によっては個別対応も必要となります。その為、入所前の状態を把握する必要があります。

B:障害児施設から特別支援学校に進学する場合には、一貫性のある栄養・食生活支援を行っていく事が大切です。具体的には食事支援の目的・食に対する課題・支援方法などについて一貫した取り組みができる体制が必要です。また、アレルギーなど食事の留意事項の共有も重要です。

C:児童養護施設に入所する子ども達は、入所前の不適切な環境や、入所による家庭からの分離により心身の発達に影響を及ぼしていることが少なくありません。そのような子どもの心情が食生活に現れることもあり、広い視点で子どもの食生活を捉え、配慮することが大切となります。

D:保育所における食事の提供は個別の対応が必要であり、保護者との面接などを通して状況を把握し、適切な食事を提供することが重要となります。その為、柔軟な対応が大切となってきます。

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